Spring ’24リリース:Salesforce Seller Homeで営業がもっとスマートに
技術コラム
Spring '24リリース:
Salesforce Seller Homeで営業がもっとスマートに
Seller Homeとは?
Salesforceは、営業担当者がより効率的に業務を進められるよう、最新のSpring ’24リリースで「Seller Home」という新しいホーム画面を導入しました。
Seller Home はセールス、セールスコンソール、Sales Engagement アプリケーションのデフォルトの ホームページとしてご利用いただけます。
営業活動に必要な情報を一つの画面で管理できるパーソナライズされたダッシュボードで、各営業担当者の業務をサポートしてくれます。
Seller Home の機能紹介
Seller Homeではどのようなことができるのか紹介いたします。
大きな特徴としてSeller Homeでは特に営業チームが重要な顧客データを1か所で表示できるようになります。
自分が担当している商談と取引先の管理、今後の行動、目標を即座に把握できる画面を自分でカスタマイズせずとも利用できる非常に魅力的な機能となっています。
ではここから各コンポーネントについて説明いたします。
※本機能は Professional Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、および Unlimited Edition (Sales Cloud 付属) の Lightning Experience でご利用いただけます。
上段4つのコンポーネント
まず、上段にあるコンポーネントである、「商談を表示」、「私の取引先を計画」、「関係を深める」、「パイプラインを作成」の利用方法についてご紹介いたします。
これら4つのコンポーネントは参照しているオブジェクトが異なりますが、操作時の挙動は同様のため「成立商談」コンポーネントのみ抜粋してご説明いたします。
「成立商談」では、今期の自分が担当する商談の金額が表示され、「商談を表示」をクリックすると、自身がピン留めしているリストビューに簡単にアクセスできます。リストビューが表示されるので、商談の進捗や合計金額をすぐに確認でき、業務がスムーズに進められます。
注意点として、コンポーネントで表示の対象となっているレコードやリストビューに飛ぶわけではないことが挙げられます。あくまで自分がピン留めしているリストビューが表示される仕組みです。日々の営業活動を効率化するためにも、自分が確認したいリストビューをピン留めしておくのがおすすめの利用方法です。
その他の3つのコンポーネントが表示する情報は、以下の通りです。
私の取引先を計画
- 自分が所有者の取引先のレコード数
関係を深める
- 過去90日間に作成された、自分が所有者の取引先責任者のレコード数
パイプラインを作成
- 過去30日間に作成された、自分が所有者のリードのレコード数
私の目標
「私の目標」ではメールや通話、ミーティングに対する個人の週次目標や月次目標を管理することが可能となっています。
この機能を活用することで、日々取り組んでいる自分の営業活動が一目でわかり、効率的に目標の管理ができるようになります。目標に対する進捗を定期的に確認できるため、優先すべき業務や注力すべき対象を明確 にすることが可能になります。
本コンポーネントで集計される値は以下の通りとなっています。
ミーティング
- 名前でリードまたは取引先の人を紐づけしたものかつ、すべての新規行動数をカウント
通話
- すべての活動履歴での通話数をカウント
メール
- Salesforceから送信したメール件数をカウント
「目標を設定」をクリックすると、目標設定画面が表示されるので、自分の目標を入力して保存しましょう。
設定すると入力した目標値に対しての実績値が表示される仕組みになっています。
今日の行動
Salesforceカレンダーに設定している予定が表示されます。
これにより、1日のスケジュールを簡単に確認することが可能となっています。
また予定されている行動をクリックすると詳細画面にアクセスすることができます。
カレンダーで予定を探す時間が削減され効率化が見込めます。
ToDo
Salesforceで作成している自分のToDoリストが表示されます。
コンポーネントの右上にあるプルダウンメニューから、表示させたいToDoを自由に変更できます。
今日実施しないといけないToDoや期限が切れているToDoを把握し、効率的に対処が可能になります。
最近のレコード
最近参照したレコードの一覧が表示されます。
Salesforceには既存のリストビューで「最近参照した商談」や「最近参照した取引先」等が存在し、オブジェクト別で最近参照したレコードを確認できます。
本コンポーネントでは、オブジェクト別ではなく全オブジェクトでの最近参照したレコードが一覧で確認できるのが実は便利な機能です。
「Seller Home」のメリット/デメリットについて
Seller Homeにもいくつかの注意点が存在します。
メリット
- カスタムホーム画面やダッシュボードを使って営業活動を管理していない場合、SellerHomeを利用することで営業活動の管理が可能になる
- 目標に対する進捗をリアルタイムで確認できるため、目標未達成のリスクがある場合にすぐに対策を講じることができ、目標達成率の向上につながります
デメリット
- リストビューの設定や目標値の登録など、各ユーザーの能動的な運用が必要になります
- レポート、ダッシュボードを活用したカスタムホームページに比べてカスタマイズ性が劣ります
- ダッシュボードグラフのように対象レコードやリストビューに即座にアクセスできません
「Seller Home」を有効化する方法
Salesforceにカスタムホームページを適用していない場合、組織全体のデフォルトとしてSellerHomeが自動的に表示されます。カスタムホームページを適応している場合、設定のホーム項目から手動でSeller Homeを有効化することができます。
設定>機能設定>ホーム の[高度な営業ホーム]で有効化してみましょう。
最後に
いかがだったでしょうか?
Spring ’24リリースされた「Seller Home」のご紹介させていただきました。
すでに作りこんだホームページを活用されておられる方には不要かもしれませんが、これからホームページを活用していこうとご検討されている方は、一度触ってみてください。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
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