マジカルナンバーを意識したSalesforceダッシュボードレイアウトの考え方

技術コラム

Misa Kondo

マジカルナンバーを意識した
Salesforceダッシュボード
レイアウトの考え方

Misa Kondo

はじめに

Salesforceをご利用のみなさまは、日々ダッシュボードで売上、活動状況、パイプライン状況等を確認しながら業務を行っているかと思います。

ただ、確認したい指標が多いとダッシュボードに配置するグラフがいっぱいになってしまったり、似たようなグラフだらけで何を見ていいか分からなくなったり、、、という方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、ダッシュボードのレイアウトをどうすれば見やすく、意思決定がしやすくなるか?についてお伝えできればと思います。

ダッシュボードに配置するグラフの最適な数とは?

確認したい指標が多いと、とにかくグラフを配置して毎日チェックして、、、ということになりがちです。

ダッシュボードに配置できるコンポーネントの数は最大20個ですが、何も考えずに配置してしまうと以下のようなダッシュボードが出来上がってしまうと思います。画面上表示されているのは9個ですが、ぱっと見た時に、ちょっと多いな、、、と感じないでしょうか?
20個配置するとなるとこの倍以上の数のコンポーネントを確認しなければならないですし、画面のスクロールも発生してしまい情報確認のコストがかかってしまいます。

ではダッシュボードに配置するグラフの最適な数はどれくらいなのでしょうか。

みなさんは、「マジカルナンバー」という言葉をご存知ですか?人間が瞬間的に認識できるのは7±2という説です。

試しにコンポーネントを5個にしてみましょう。かなりスッキリして、それぞれの情報が認識しやすくなったかと思います。

+2個足して7個にしてみます。これもまだ確認できそうだな、というレベルかと思います。

ダッシュボードでたくさんの情報を確認したくなってしまうのですが、Salesforce利用定着のためにはスモールスタート、かつSalesforceを利用した運用を習慣化することが大切です。

もしダッシュボードにコンポーネントがいっぱいになってしまっていたら、一度断捨離してみてはどうでしょうか?

コンポーネントの配置順はなにが正解?

次にコンポーネントの配置をこだわってみましょう。

みなさんはコンポーネントを配置する時にどんな事を考えていますか?大多数のみなさんは、「一番確認したい情報を上に置く」というのを自然と行っているかと思います。

その点については大正解です!その考えにプラスして人間の視線の動きを取り入れてみましょう

人間の視線の動きにはパターンがあります。ここでは、Z型、N型、F型を紹介します。

Z型・・・横書きの文章やWebサイト等、最終地点にポイントがあるので、右下にボタンが配置されていることが多い

N型・・・縦読みの文章、漫画等

F型・・・ECサイト等、左にメニューがあり、右側に情報が記載されていることが多い

コンポーネントの配置では、Z型かF型で配置を行うのがおすすめです!

コンポーネントはみんな同じ大きさで大丈夫?

配置する数、配置順の次は、コンポーネントの大きさをこだわってみましょう。

こちらも人間の視線に関することですが、人間の視線は大きいものから小さいもの、太いものから細いものに目線は動いていきます。

また、情報の粒度、という観点でも、マクロからミクロの情報を確認した方が頭に情報が入りやすいです。

例えば、5個同じ大きさのコンポーネントが並んでいるのと、、、

全体の情報の粒度が同じに見えて、最初に見るべき情報がよく分かりません。

情報として大きなもの(商談の全体の金額)から小さなもの(金額の内訳)が並ぶように、かつ情報の粒度に合わせて大きさを変えて配置すると、、、
まず左側の数字に目線が行き、次に右隣のグラフを見て、2段目のグラフに目線が行くかと思います。
(少しおおげさに設定していますが、、、)

見比べてみましょう!

さて、最初の画面と見比べみましょう。

<修正前>

<修正後>

いかがでしょうか?

「情報を素早く確認する」という観点では修正後の方が情報に頭に入りやすいのではないかと思います!

一度作成したダッシュボードを整理するのは骨が折れる作業かと思いますが、よりSalesforceの利用定着を促すためにも一度検討してみてはいかがでしょうか?

運用定着に関してのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください!

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