Agentforce World Tour Tokyoレポート(基調講演)

Mai Kato

Rewa Tech

イベントレポート

皆さんこんにちは!

朝夕の冷え込みが厳しくなり、布団とお鍋が恋しい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

そんな冬の訪れを感じるなか、2025年11月20日(木)〜21日(金)の2日間で開催されたAgentforce World Tour Tokyoに参加してきました!

「Agentforce World Tour Tokyo」とは株式会社セールスフォース・ジャパンが毎年開催する国内最大級のリアルイベントです。昨年までは「Salesforce World Tour Tokyo」、通称「SWTT」という名前で開催されていましたが、今年から「Agentforce World Tour Tokyo」、通称「AWTT」に変更されました。

AWTTでは、多くのセッションの開催やTrailblazer(トレイルブレイザー)による製品の紹介、パートナー企業のブース展示が行われており、毎年多くの方が会場に足を運びます。

サンブリッジもSalesforce一体型名刺管理アプリ「SmartVisca」のブースを出展し、たくさんの方にお立ち寄りいただきました。

本ブログではAWTT1日目の基調講演の内容をご紹介します。

基調講演の内容

AWTTは2日間で数多くのセッションが開催されますが、基調講演はその幕開けを飾るものです。最新の製品紹介や顧客事例が一挙に紹介されるこのセッションは、Salesforceの今後の方向性を示す重要な場でもあります。

今年の基調講演の内容を以下に簡単に記載します。

【登壇者】

  • 株式会社三井住友フィナンシャルグループ取締役 執行役社長 グループCEO:中島 達 氏
  • 株式会社三井住友フィナンシャルグループ執行役専務 グループCDIO:磯和 啓雄 氏
  • 共同創業者 兼 Slack 最高技術責任者:パーカー・ハリス 氏
  • セールスフォース・ジャパン代表取締役会長 兼 社長:小出 伸一 氏

【講演内容】

登壇者による講話以外にも、表彰やデモ実演など盛りだくさんの内容になっています。

  • Agent Blazerとして株式会社リバネスナレッジ代表の吉田氏のゴールデンMVPの表彰
    • Agent Blazer:AIエージェントの時代に必要となる新しいリーダー
  • 小出氏、ハリス氏によるAgentforce360やAgent Enterpriseの説明
    • Agentforce360:Salesforceが提供するAIエージェントプラットフォーム
    • Agent Enterprise:人とAIエージェントが共に働く新しい企業モデル
  • Agentforce360を活用する4社の事例紹介
  • Agentforce Vibesの紹介
    • Agentforce Vibes:「バイブコーディング」という自然言語による開発手法
  • Agentforce開発のハッカソンコンテストの優勝チーム表彰
  • 小出氏によるクロージング

次章からは講演内で取り上げられた「Agentforce360」と「Agent Enterprise」、「Agentforce Vibes」についてご紹介します。

Agentforce360とAgent Enterprise

Agentforce360とは

2025年 10月14日のDreamforceで先駆けて発表された、Salesforceが提供する顧客と従業員の体験を変革するAIエージェントプラットフォームのことです。

講演内では複数の機能が紹介されていましたが、そのいくつかを下記で簡単にご紹介します。

①Intelligent Context

  • AIがデータのコンテキスト(文脈)を理解し、ドキュメントやPDFなどの非構造化データから適切な回答の生成が可能。

②Agentforce Voice

  • 音声によるAIエージェント呼び出し機能で、日本では2026年2月リリース予定。

③Agentforce Builder

  • 会話やコードなど多様な方法を用いて短時間でAIエージェントの構築が可能。

④Agent Script

  • 複雑な自然言語での指示をIF文の条件分岐に変換するなど、これまで難しかったAIエージェントの管理を実現。

Agentforce360が目指す未来

それは「人とAIエージェントが共に働く世界」です。AIエージェントを使うのみでは価値創造は難しく、Agentforce360が人・AIエージェント・アプリケーション・データをつなぐことで初めて価値が生まれると述べられていました。

Agent Enterpriseの紹介

Agent Enterpriseとは人とAIエージェントが共に働く、つまりAgentforce360が目指す未来を体現する新しい企業モデルのことです。その先駆けとなる企業として4社が紹介されていました。

SMBCグループの事例では、CRMに蓄積した顧客との取引履歴や会話データをAIエージェントが「コンテクスト」として理解し、担当者と連携して提案するデモが披露されました。

Agentforce360が目指す「人とAIエージェントが共に働く世界」の実現として、SMBCグループは「AIエージェントと人の協働による新しい価値創造」を目指していることが伝わるデモでした。

Agentforce Vibesの革新性

Agentforce Vibesとは

「バイブコーディング」という開発手法をSalesforce環境で実現するものです。

  • バイブコーディング:簡単にいうと機能や要件を自然言語で伝えるとAIがリアルタイムでアプリケーションやコードを作成してくれる開発手法。

特筆すべきはSalesforce環境の「コンテクスト」を読み取った上で作成してくれる点で、企業が持つデータやメタデータ、ビジネスロジックを理解した上で、アプリケーション、ダッシュボードなど求めるものを作成してくれます。

実際のデモの様子

今回のAWTTで使うダッシュボードをリアルタイムで作成する様子がデモで実演されていました。要件をチャットに送るとその場でコーディングが開始され、ものの数分で完成していました。

↑右側のチャットで要件を送っている。

↑AIエージェントが要件とコンテクストをもとにコードを作成している様子がわかる。

↑あっという間にダッシュボードが完成した。

基調講演を聞いて

「人とAIが共に働く時代へようこそ」

AIは人間の仕事を代替するためではなく人間の能力を拡張するためにある、ということが製品紹介や事例、デモのすべてで一貫して感じられる講演でした。まさに今回のAWTTのテーマである「人とAIが共に働く時代へようこそ」を体現していると言えるのではないでしょうか。

またお客様に提案する立場としては、今一度その立ち位置を見つめ直す必要があると感じました。AIは「何でもできる」「仕事を変わってもらう」のではなく、あくまで「人の能力を拡張する」「導入によって人が別の業務に集中できるようになる」ために存在しているのだという考え方を共有しなければならないと強く思いました。

「データに向き合う姿勢」

印象に残ったのは講演最後に発表されたハッカソン優勝チームの言葉「データに向き合う姿勢が個人に対しても組織に対しても問われる」です。

AIエージェントの処理内容が自分の思っていたものと違うとしても、AIエージェントが悪いと決めつけるのではなく、その原因は複合的に考える必要があると感じました。同時にAIエージェントを導入する前提として、データクレンジングやデータ統合、コンテキストの整備が重要であり、それをお客様に理解してもらうことがスムーズな導入の鍵になるのだろうと思います。「データの質」を高めていく役割が導入支援する立場として求められていると感じました。

創業当初から「新しいカタチで顧客とつながる」というビジョンを掲げるSalesforce。そのビジョンは「人とAIが共に働く時代」でも変わらず、むしろ具体的な形として実現されつつあることを実感した基調講演でした。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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