Salesforceのプレビュー環境って? Sandboxを使いこなしてバージョンアップに備えよう!

技術コラム

Daiki Takeda

Salesforceのプレビュー環境って? Sandboxを使いこなしてバージョンアップに備えよう!

Daiki Takeda

Salesforceを使っていると、年に3回「リリース」という大きなアップデートがあるのはご存知かと思いますが、そのたびに新しい機能が追加されたり、既存の機能が変わったりします。そのため、いきなり本番環境で新機能を使用するのは不安に感じる方もいるのではないでしょうか?だからこそ、プレビュー環境が重要なのです。

(本記事はSalesforce初心者の方に向けた、プレビュー環境についての解説記事です。)

そもそもSandboxとは?

簡単に言うと、「本番の環境をそっくりそのままコピーしたテスト用の場所」です。ここで何かミスをしても、実際の業務に影響はありません。そのことからテスト用の遊び場(砂場=Sandbox)と呼ばれております。Sandboxがあるおかげで、新しい設定や機能を存分に試すことができるのです!

弊社記事でも、Sandboxの種類や作成方法についてまとめたものがありますので、詳しくはこちらを参照ください。

プレビュー環境って何?

Salesforceは年に3回(春、夏、秋)にリリースが予定されており、それぞれ、2月頃、6月頃、10月頃に自動的にバージョンアップされる仕組みになっています。(2024年現在の情報)

このリリースにより、使っていた機能が消えたり、追加された新機能が既存のアプリケーションと干渉するなど、トラブルが発生する可能性があります。これを事前に確認するための環境が「プレビュー環境」と呼ばれ、次のリリース前に「今の環境がうまく動作するか?」を確認し、準備を整えることができるのです!

プレビューSandboxは、Sandbox作成時に選択することになります。また、既存のSandboxのリリース種別を確認することで、そのSandboxがプレビュー環境かどうかを確認できます。

プレビュー環境は、正式なリリースが近づくと日程のアナウンスがあり、自動的にプレビュー環境へ先行リリースが行われます。大体、正式リリースの約1ヶ月半ほど前の日が先行リリースの日付となります。

この時注意したいのが、「先行リリースまでに、作成されているプレビュー環境のみが先行リリースの対象となる」ということです。これを過ぎた後に、プレビューSandboxを作成しても先行リリースは適用されないため、ご注意ください!

細かい説明や期限については、都度Salesforceの公式サイト「「Salesforce Sandbox プレビュー手順」」をご確認いただければと思います。

リリースノートって?

Salesforceのリリース前には、必ず「リリースノート」が発行されます。リリースノートには、リリースで追加される新機能や既存機能の変更点、廃止される機能などが詳しく説明されています。これを確認することで、どの部分を重点的にテストすべきかがわかります。

方法その1

リリースノートを確認し、該当する箇所を洗い出して、該当があればその部分のテストを行う

「どこを見れば良いかわからない!」という方もいるかと思います。その場合は、以下の観点で確認を進めると良いでしょう。

  • 非推奨や廃止機能:今後使えなくなる可能性のある機能がリストアップされているので、それらの代替案も検討する
  • 変更点の確認:既存の業務プロセスやカスタマイズに影響が出る変更がないかをチェックする

方法その2

普段の業務フローからテストシナリオを準備し、そのテストシナリオが動けば問題ない。という形とする

「リリースノートのすべてを確認してテストするのは大変だ!」という方もいらっしゃるかと思います。実際、方法その1の労力が見合わない場合も多いです。そんなときは、今回紹介した「テストシナリオ」を実施して動作を担保する方法も検討してみてはいかがでしょうか?

事前にエラーを見つけることができれば、リリースまでに修正を行ったり、運用での回避方法を検討するなど、対策が可能になります!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はSalesforceのプレビュー環境とその使い方について解説しました。定期的な「リリース」に備えて「プレビュー環境のSandbox」を活用し、事前にテストを行うことでトラブルを回避できます!

プレビュー環境は事前に準備しておかないと、プレビュー環境としてテストができません。公式のアナウンスを確認し、「事前の準備」を忘れずに行いましょう!

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