~メールやランディングページで悩まない~
マーケティングオートメーション(MA)のテンプレート活用ポイント
技術コラム
~メールやランディングページで悩まない~
マーケティングオートメーション(MA)のテンプレート活用ポイント
MAを利用している企業では、運用は社内で行いながらも、メールやランディングページの作成だけは制作会社へ依頼しているというケースもあるかと思います。そもそもメールやランディングページの作成が簡易にできるというのがMAの良い点でもあるので、できれば内製化したいと思っているご担当者様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、メールやランディングページを社内で作成するために重要なテンプレートの作成ポイントと利用イメージについてご紹介します。(ここでは、MarketoおよびPardotを例に紹介します)
内製化できない理由
まず、メールやランディングページを外注している場合、理由としては「時間」「デザイン」「スキル」への懸念があるようです。制作部分にまで手が回らない、デザインはプロに任せたい、HTMLの知識がないとハードルが高い、修正することでプログラムを壊してしまうのでないか…などです。
上記のような内容を補うためにあるのが「テンプレート」です。
時間やスキルがなくても簡単にメールやランディングページを作成できるよう、MAにはあらかじめ汎用性のあるテンプレートが用意されています。
とはいえ、自社サイトのデザインに合わせたい、レイアウトが複数パターン必要など、状況によってはなかなかテンプレートをうまく活用できていないということもあるようです。
テンプレートを大いに活用するには
テンプレートを活用するポイントは個人的には1点だけだと考えています。
それは「ひとつのテンプレートに、想定されるコンテンツの全てのレイアウトパターンを用意する」ということです。
ヘッダ・フッタなどの共通エリアを除いたコンテンツを入れる部分(箱)に、複数のレイアウトパターンを組み込んでおくのです。コンテンツエリアは、1カラム、2カラム、3カラムと複数のレイアウトのパターンが世の中には存在していますが、そのようなレイアウトパターンをあらかじめテンプレートに入れておきます。
以下は、複数のレイアウトパターンを入れたテンプレートの例です。
上記以外にも、企業によって必要なレイアウトパターンはさまざまかと思いますので、それを基本となるテンプレートにすべて用意しておきます。基本テンプレートだけは制作会社への依頼をお勧めしますが、テンプレートができてしまえば、普段のメールやランディングページの作成を容易に内製化することが期待できるでしょう。
テンプレートを利用してメールやランディングページを作成する
なぜ複数のレイアウトを最初から用意しておくのが良いかというと、MarketoやPardotでは、メールやランディングページを作成する際、テンプレート側で用意されているレイアウト(1カラム、2カラム、3カラムなどの要素)を部分的に削除したり、移動したりするなどの調整が可能だからです。
厳密には、メールとランディングページでは挙動が少し異なるので、それぞれのやり方をご説明します。
メールの場合:
メールでは、レイアウトの一部を複製や削除、並べ替えなどが可能です。
以下は、Marketoの例ですが、要素ごとに右クリックをすることで、移動や削除ができるようになっています。よって、テンプレートのレイアウトを柔軟に変更することができます。
ランディングページの場合:
次にランディングページですが、ランディングページでは、部分的な複製や並べ替えなどは行えないのですが、不要な個所を非表示にできます。Marketoでは不要なレイアウトは削除し、Pardotでは中身をブランク(空)としておくことで非表示となります。
Marketoの場合、削除しなくてもナビゲーションからボタン一つで表示・非表示にすることも可能です。
制作会社へ依頼する際は
上記のように、できるだけ使いまわしができる基本テンプレートを用意しておくことがポイントですが、テンプレートの作成を制作会社に依頼する場合は、必要なメールやランディングページのパターンを伝え、そこからテンプレートのレイアウトや表示・非表示を制御する要素を相談することをお勧めします。
また、Marketoでは動画やフォームなどの要素だけでなく、CSS(色などデザインに関わる部分のコード)の制御もボタンで可能です。こちらのMarketoガイドと合わせて制作を依頼すると良いでしょう。(Pardotでもソースタグを変更することでCSSの設定は可能です)。
テンプレートをしっかり作り込み、さらにこれらの機能を活用すれば、メールやランディングページの制作は自社で写真やテキストを入れ替えるだけの作業となります。今までのように制作会社へ依頼することなく、社内で容易に対応することが可能となるでしょう。
もちろんコンテンツの中身を考えるという作業は必要ですが、素材や原稿自体は自社で用意しているという企業であれば、今すぐにでもメールやランディングページの制作は内製化できると思いますので、是非チャレンジしてみてくださいね!
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