Salesforce未経験から認定アドミニストレーター・認定Platformアプリケーションビルダー取得までの3週間
お役立ち資料
未経験から認定アドミニストレーター・Platformアプリケーションビルダー取得までの3週間
Salesforceで最初に取る資格として認定アドミニストレーターや認定Platformアプリケーションビルダーを選ぶ方が多いと思います。
この記事では新卒でSalesforce未経験だった私が認定アドミニストレーターと認定Platformアプリケーションビルダーを取得するまでの3週間を振り返り、その中での良かった点や改善点をお伝えします。
Salesforce未経験でこれから勉強を始める方の参考になれば幸いです。
認定アドミニストレーター・認定Platformアプリケーションビルダーとは
認定アドミニストレーターとは
認定アドミニストレーターは、Salesforceの標準機能を広く網羅した資格です。オブジェクトの設定や、権限の設定などデータベースとして一般的な知識から、Salesforce特有の知識まで必要となります。
認定Platformアプリケーションビルダー
認定Platformアプリケーションビルダーとは、Salesforceの標準機能を利用したカスタムアプリケーションを作成するための知識を広く網羅した資格です。認定アドミニストレーターと被っている範囲もありますが、実際の操作方法など認定アドミニストレーターよりも実践的な知識が問われます。
弊社では上記2つの資格を取ることが必須だったので、新卒の研修が終わり配属されてからの3週間は1日8時間ずっとこの資格勉強をしていました。
資格取得までの3週間のスケジュール
3週間全体のスケジュール
資格勉強の大まかなスケジュールは以下の通りです。上述したように認定アドミニストレーターはSalesforceの標準機能を広く網羅した資格なので、まずはそちらを取得し、その後認定Platformアプリケーションビルダーを取得する計画を立てました。
1週目は認定アドミニストレーターのTrailhead、2週目は認定アドミニストレーターの用語まとめ・操作方法の確認と認定PlatformアプリケーションビルダーのTrailhead、3週目は認定Platformアプリケーションビルダーの用語まとめ・操作方法の確認に取り組みました。TrailheadでSalesforceの実際の画面イメージを掴み、用語まとめ・操作方法の確認を通して詳細な部分の知識をつける流れで進めました。
1週目:認定アドミニストレーターのTrailhead
私はSalesforceがどんなものなのか概要は知っていましたが、実際の使い方や設定方法は全く知らなかったので、自分の中で操作イメージを掴むためにTrailheadを行いました。TrailheadとはSalesforce公式の学習ツールで、デモ環境で実際にSalesforceを触りながら各種機能を学べます。
Trailheadにはストーリーがあり、そのストーリーに合わせてSalesforceの設定をしていくので、設定方法を学びつつ実際の業務の中での使い方も知ることができました。
Salesforce公式の認定アドミニストレーター用のTrailheadがあるので、最初の1週間でそれを終わらせました。この1週間でSalesforceの設定にどんな用語が出てくるか、その用語がどんな意味か分かるようにしました。
2週目:認定アドミニストレーターの用語まとめ・操作方法の確認 & 認定PlatformアプリケーションビルダーのTrailhead
2週目は認定アドミニストレーターの用語まとめ・操作方法の確認と認定PlatformアプリケーションビルダーのTrailheadを行いました。Trailheadを進める中で出てきた用語を自分なりにまとめ直しました。
用語の意味を理解するだけでなく、それらの用語ををカテゴライズすることで、自分の頭の中で整理がつくようにしました。その用語整理の中で、設定方法が分からないものはPlayground環境で実際に触るようにしました。その設定について実際の業務でどのように使うのか分からないものは、他の社員に聞き、実際の使用イメージが分かるようにしました。
木曜日に試験を受け、実際の結果は以下になります。
分野 | 正答率 | 出題割合 |
設定とセットアップ | 66% | 20% |
オブジェクトマネージャーとLightningアプリケーションビルダー | 91% | 20% |
セールス&マーケティングアプリケーション | 85% | 12% |
サービス&サポートアプリケーション | 71% | 11% |
生産性向上とコラボレーション | 50% | 7% |
データ管理&分析 | 62% | 14% |
ワークフロー/プロセスの自動化 | 90% | 16% |
合計 | 75.99% |
合格基準は65%なので無事合格できました。
Trailheadで出てきた用語とその設定方法が分かっていれば、解ける問題が多かったです。また実際のユースケースにおける設定方法の問題も出てきたので、各設定の業務での使用方法をイメージしておくことはやっておいて良かったと思います。
試験翌日の金曜日は認定PlatformアプリケーションビルダーのTrailheadに取り組みました。認定アドミニストレーターの勉強でSalesforceの大体の設定方法は分かっていたので、全部ではなく自分が分からない部分だけ取り組みました。
3週目:認定Platformアプリケーションビルダーの用語まとめ・操作方法の確認
週目は認定Platformアプリケーションビルダーの用語まとめ・操作方法の確認に取り組みました。
認定アドミニストレーターと同様にTrailheadで出てきた用語を整理し、それぞれの設定方法、実際の業務での使われ方を確認しました。認定アドミニストレーターに比べて、用語の意味は分かるけど、実際の業務ではどのように設定するのが正しいのか分からないものが多かったので、他の社員に確認するようにしました。
木曜日に試験を受け、実際の結果は以下のようになりました。
分野 | 正答率 | 出題割合 |
Salesforceの基本 | 92% | 23% |
データモデリングおよび管理 | 84% | 22% |
ビジネスロジックとプロセスの自動化 | 76% | 28% |
ユーザインターフェース | 80% | 17% |
アプリケーションのリリース | 83% | 10% |
合計 | 82.82% |
合格基準は63%なので無事合格できました。認定アドミニストレーターに比べて、その用語の意味が分かっているかではなく、実際のユースケースでどのように設定するのが正しいのか問われる問題が多かったように感じました。各機能を実際の業務でのどのような要望に対して、どのような設定するのが正しいのか、理解しておく必要があったと思います。
3週間の中で良かった点・改善点
3週間を振り返ると、これはやって良かったなという点や、これはもっとやり方を工夫するべきだったなと反省することがあります。私がこの3週間で取り組んだ勉強はTrailheadと用語まとめ・操作方法の確認の2つなので、それぞれについてまとめます。
Trailhead
良かった点
- 実際にSalesforceを触りながら学習できるので、Salesforceのイメージがつかめ、問題文の言いたいことが分かるようになりました。
- 実際の業務では知識があるだけでなく、Salesforceの設定をできなくてはいけないと思うので、TrailheadでSalesforceに触れておいてよかったなと思います。
改善点
- Trailheadには「Challenge」という課題があり、それがクリアできないと次に進めないのですが、これは2パターンあります。実際にデモ環境で構築することがクリア条件のものと、選択式の問題に正解すればクリアになる2つがあります。デモ環境で構築するタイプの課題はいいのですが、選択式の問題にクリアするタイプの課題が私にはあまり有意義ではありませんでした。その問題にクリアすることが目的になってしまって、その前提にある大事な知識や考えたかを飛ばしていました。これは個人の勉強の仕方によって、向き不向きがあるので、解いた方がいい場合もあるとは思いますが、少なくとも自分はその課題をやるのであれば他の勉強法を試した方がいいと思いました。
用語まとめ・操作方法の確認
良かった点
- Trailheadではどんどん用語が出てくるので、どの用語がどのことを指しているのか自分の中でごちゃごちゃになってしまっていました。なので、Trailheadとは別で自分で用語を整理し直すことで、体系的に理解することできました。
改善点
- やったこと自体はよかったと思いますが、1つの用語を理解するために複数のサイトを見たり、カテゴライズの仕方に悩んだりして、実際の情報収集が捗らないことがありました。Trailheadをやったはいいけど、出てきた用語が多くて整理し直すという作業は私以外の社員もやっていたと思うので、うまく分業したりナレッジとして貯めるべきだと感じました。
最後に
本記事では、Salesforce未経験の私が認定アドミニストレーターと認定Platformアプリケーションビルダーを取得するまでの3週間を振り返り解説しました。Salesforceの資格はただ用語を知っているだけでなく、業務に適した設定方法も分かってはいけないため、実際の業務でその機能がどう使われるべきなのか理解することが重要となります。
認定アドミニストレーターと認定PlatformアプリケーションビルダーはどちらもSalesforceの基本の資格でありながら、簡単というわけではないので、しっかり対策して試験に臨みましょう。
本記事がこれからSalesforceの勉強を始める皆様の参考になれば幸いです。
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