いつもご愛読いただきありがとうございます。
今回は、オンライン試験で受験しました、Salesforce認定上級アドミニストレーター試験についての体験談をお伝えいたします。
本記事を読んでいただくことにより、合格までの道筋や勉強量、またオンライン試験で気を付けるべき点などを学ぶことができます。
これから上級アドミニストレーター試験を受験しようとしている人やオンライン試験で受験する人の一助になれば幸いです。
Salesforce認定上級アドミニストレーターとは
はじめに、Salesforce認定上級アドミニストレーター(※以下、上級アドミニストレーター)がどのような資格なのかをご紹介いたします。
上級アドミニストレーターは、Salesforce のより高度で細かい設定方法を熟知し、あらゆるビジネスの課題を解決できる上級管理者を認定します。
詳細は公式サイトの資格一覧のリンクから、試験の詳細欄で確認することができます。
全60問で、選択問題が出題され、正答率65%以上で合格となります。39問以上正解する必要がありますので、アドミニストレーター試験と求められる正答率は同じとなります。
試験の内容自体は、Salesforce認定アドミニストレーター試験より細かい内容が問われますので、試験の難易度は、より難しくなっていると思って差支えありません。
前提資格:Salesforce認定アドミニストレーター
前提資格として、Salesforce認定アドミニストレーター(※以下、アドミニストレーター)資格を取得している必要があります。
そのため、『主従関係』『参照関係』の違いや『ワークフロールール』『プロセスビルダー』『フロー』の違い、『データローダー』『インポートウィザード』の違いなど、アドミニストレーター試験で問われる内容は理解している前提となります。
上級アドミニストレーター試験の内容は、アドミニストレーター試験よりも範囲が広くて深い知識を問われる試験のため、機能の詳細まで把握をしていないと不合格となってしまいます。
アドミニストレーター試験の取得がまだの人は、こちらの記事をご一読ください。
合格体験記
試験対策に40~50時間ほど使い、満を持して挑んだ結果、合格することができました。
これから解説する内容は、上級アドミニストレーター試験に限らず、Salesforceの資格試験勉強に全て共通するやり方になっているかと思います。
また話は変わってしまいますが、オンライン試験を受験するうえで気を付けるべき点についても記載いたしました。
これから私がなどのように試験対策を行ったのかを説明いたします。
- 試験範囲の確認
- Trailmix:【Salesforce公式】認定上級アドミニストレーター対策
- サクセスナビ
- ChatGPT×Developer Edition環境での確認
- Salesforce Certification Daysへの参加
以下、詳細に記載いたします。
1.試験範囲の確認
試験に合格するための第1歩は試験範囲の確認です。
公式サイトの資格一覧の受験ガイドより、『試験の詳細』と『試験概要』は必ず確認するようにしてください。
試験概要を見て分かる通り、アドミニストレーター試験同様に7個の単元があり、万遍なく出題されます。
しかし、その内容は全くと言って良いほど別物と思っていいでしょう。
ここで必ずやっていただきたいことは、試験概要を見て分からない単語は必ずExcelにメモをし、Salesforce Help で内容を確認して、自分の言葉でまとめるということです。この方法で理解を深めることをお勧めいたします。
試験範囲を正しく理解していないと、実際に問題を見た際に、どの単元で何を問いたいのかということが分からないので、注意しましょう。
2.Trailmix:【Salesforce公式】認定上級アドミニストレーター対策
Trailmix:【Salesforce公式】認定上級アドミニストレーター対策 を行います。
全て完了させると、15~30時間は掛かるかと思いますので、時間があまり取れない方は出題範囲のウエイトが高いモジュールから行いましょう。また、『1.試験範囲の確認』で問われている内容で、自分で分からなかった(Excelにメモした)ところや、苦手なモジュールから行うこともお勧めです。
注意点として、Trailmixは勉強を楽しく進められる良さがある一方で、分かった気になってしまい、驚くべき早さで内容を忘れていきます。そのため、私は、各モジュールのフラッシュカード、問題と解答(解説)、リソース、Playgroundの設定内容をメモして、Excelにまとめました。
日を改めて確認すると、過去に出来ていた内容を忘れていることに気づけます。
3.サクセスナビ
カスタムレポートタイプ、レポート作成スナップショット、複雑なグラフ、 カスタム集計項目、バケット項目、結合レポート、クロス条件を使用して、 複雑なビジネス要件を満たすレポートを作成する
弊社の新卒社員には必ず勧められるレポートドリル。
公式サイトの試験範囲に記載の通り、バケット項目や結合レポート、クロス条件のレポートなど作成したことがない人は、レポートドリルをすることをお勧めいたします。
※実際に実務経験がある人は割愛しても大丈夫です。
上級アドミニストーレーター試験に限らず、実務で活きること間違いなしです。
4. ChatGPT×Developer Edition環境での確認
上級アドミニストレーター試験の過去問は勿論のこと、売上予測やレポート、ナレッジ、エンタイトルメントの設定、フローなどのプロセスの自動化など、全てChatGPTに設定方法などを質問し、回答を得ました。
ChatGPTの回答を元に、実際にDeveloper Edition環境で設定を行うことにより、知識の定着化と実務にも活かせる知識を得ることが出来るようになります。
また、ChatGPTが正しい回答をしているかの確認もできます。
Developer Edition環境をまだ作成していない方は下記をご一読ください。
5.Certification Daysへの参加
Ceritification DaysはSalesforce社が開催している無料のウェブセミナーとなります。自分が受けるタイミングで開催されていたらラッキーです。必ず受講しましょう。
私の場合は、上級アドミニストレーター試験のセミナーは開催していなかったのですが、アドミニストレーター試験が開催されていたので、復習のため受講いたしました。
重要な要点のみトピックとして説明していただけるので、理解が深まり、また復習としても非常に有益です。
オンライン試験を受けるうえで気を付けるべき点
オフサイト試験の数は平日が多く、週末に受けられる人も少なくないと思いますので、オンライン試験で受験することをお勧めいたします。
Webassessorでオンライン試験を申し込みましたら、受験スケジュール/履歴欄に『ロックダウンブラウザ』のインストールと『バイオメトリクス認証』の表示がされます。
- 下記注意点
- ロックダウンブラウザはインストール後、試験開始10分前にWebassessorに表示される開始ボタン経由で起動されます。
- バイオメトリクス認証は、周囲の明かりや眼鏡、背景などに気を付けて認証を行いましょう。バイオメトリクス認証した場所と試験を受ける場所を変えないことをおすすめいたします。有線LANではなく無線LANの人はWifi速度を測定することをおすすめします。安心のラインは、200Mbpsとなります。
- Google Chromeの拡張機能は、全てオフにしましょう。
私も何度かネット速度が不調で試験が中断してしまったことがありましたが、翻訳とチャットで試験官と会話をして、試験の中断箇所から再開することがありました。
いざ中断してしまうと焦る気持ちはあると思いますが、落ち着いて対応すれば試験再開していただけます。
最後に
本記事では、上級アドミニストレーター試験を取得するまでに実施したことを解説いたしました。
上級アドミニストレーター試験は、Salesforce管理者として活動するうえでより深い知識・設定を求められる試験です。
試験対策を通じて、アドミニストレーター試験だけでは気づかなかった深い知識・設定が理解でき、自社のSalesforce環境であれば、Salesforceのどの機能で実装するのが最適かの判断が付くようになりました。
これから上級アドミニストレーター試験を受験しようとしている人の一助となれば幸いです。
〜はじめてSalesoforceを操作する方も安心〜
Salesforceシステム管理者トレーニング
システム管理者の不安を解消するお手伝いをいたします!
Salesforceシステム管理者向けトレーニングでは、レベル別にトレーニングを設定しているのでご自身のレベルに合ったトレーニングを選択し受講いただくことができます。
トレーニングで利用するサンプルマニュアルもご提供しています。リンクよりトレーニングの内容をご確認ください!