突然ですが、普段使っているWebアプリケーションが一体どんな仕組みで動いているか考えたことはありますか?「Webアプリケーション」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実はとても身近なものなんです。ネットショッピングや動画配信サービス、スマホで見る予約サイトなど、これらもすべてWebアプリケーションなのです。
ただし、これらをゼロから作るには、かなりの手間とコストがかかります。そんな開発を劇的に簡単にしてくれるのがSalesforceです。「それってCRMのツールでしょ?」と思った方、ちょっと待ってください。実は、SalesforceはWebアプリケーションの構築にも優れたプラットフォームなんです。本記事ではWebアプリケーションとは何かを基礎からおさらいしながら、Salesforceがどのようにその開発をサポートしているのかを一緒に見ていきましょう。
Webアプリケーションの概要と仕組み
Webアプリケーションは、簡単に言うと「Webブラウザからアクセスできるアプリケーション」です。たとえば、日常的に使っているGoogle検索やYouTubeもWebアプリケーションの一例です
Webブラウザは、Webページを表示するだけでなく、ユーザーが入力したデータを送信したり、サーバーから情報を受け取ったりする役割も果たします。この仕組みのおかげで、ユーザーはアプリケーションを端末にインストールせずに様々なサービスを利用できるのです。
Webアプリケーションの裏側には、大きく3つの要素があります。
①フロントエンド
皆様が今見ている画面そのものがフロントエンドです。この画面上で情報を入力したり、ボタンをクリックしたり “操作” を行います。
フロントエンドはデザインやインターフェースを担当し、HTML、CSS、JavaScriptなどの技術が使われます。
②バックエンド
皆様が普段見ることのない、意識することのない裏側の部分をバックエンドと言います。フロントエンドで操作された情報を基に裏側で処理を動かし、その結果をフロントエンドに返しています。これにより、操作した結果を見ることができます。
バックエンドはサーバー側で動作しデータ処理やビジネスロジックを担当します。ここではPHP、Java、Pythonなどのプログラミング言語がよく使われます。
③データベース
アプリケーションが利用するデータを保存・管理する場所のことをデータベースと言います。たとえば、予約サイトで見た空室情報や、オンラインストアの在庫情報などがここに記録されています。
MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseなどのデータベース管理システムが利用されています。
文字だけでの情報では、イメージしにくいですよね。
これら3つの要素を「ハンバーガー屋」に置き換えてみましょう。
注文を受け付ける担当者が「ホール(フロントエンド)」です。この注文を基にハンバーガーを作る担当者が「キッチン(バックエンド)」です。そして、ハンバーガーを作るうえで重要となる材料(データ)を保管しているのが「冷蔵庫(データベース)」です。
この仕組みがあることで、私たちは「ハンバーガーを注文したら、ハンバーガーが食べられる」のです。
Webアプリケーションも同様で、例えばホテル予約サイトで「空室検索」ボタンを押すと、バックエンドがデータベースから情報を取得し、それをフロントエンドに送り返して結果を表示することで、空き室情報を見ることができます。
以上が、Webアプリケーションの仕組みでございます。
この仕組みをゼロから構築するには、より専門的な知識が必要で、開発の手間も膨大です。
ここで役立つのがSalesforceのようなプラットフォームなのです。
SalesforceとWebアプリケーションの関係
さて、Webアプリケーションをゼロから作るとなると、どれほどの労力が必要なのでしょうか?まず、データベースの設計から始まり、フロントエンドとバックエンドをつなぐ仕組みを作り、さらには認証やセキュリティ対策など、考慮すべき点は山のようにあります。しかも、これらを実現するには、複数の専門分野に特化したエンジニアが必要な場合もあります。
このように、多大な時間とコストがかかるWebアプリケーション開発において、強力な助けとなるのがSalesforceです。Salesforceは単なるCRMツールではなく、Webアプリケーションを効率よく構築するためのプラットフォームとしても活躍します。
代表として、Salesforceではデータベースやユーザー認証、API(システム間で情報の連携をする際に利用する技術)など、アプリケーション構築に必要な機能が最初から用意されています。これにより、エンジニアはゼロからすべてを作る必要がなく、開発をスムーズに進めることができます。
さらに、Salesforceはカスタマイズ性にも優れており、独自のビジネスロジックやデザインを追加することもできます。Apexというプログラミング言語を使えば、Salesforceの標準機能を拡張し、より高度なWebアプリケーション構築が可能になります。
Salesforceの優位性
Salesforceを活用することで、Webアプリケーションの開発はどのように効率化されるのでしょうか?その優位性を以下の3つの観点から詳しく見ていきましょう。
豊富な標準機能
Salesforceには、データベース、認証システム、フロントエンドの作成ツールなど、アプリケーション構築に必要な要素が最初から揃っています。これにより、ゼロから設計する手間を大幅に削減できます。また、データ管理や操作は直感的に行えるため、エンジニア以外のユーザーでも簡単に操作可能です。
カスタマイズ性
Salesforceでは標準機能だけでなく、必要に応じて独自の機能を追加することができます。例えばJSON形式のデータを活用して柔軟なデータ構造を実現したり、Apexコードでビジネス特有のロジックを組み込んだりすることが可能です。この柔軟性により、様々な業界やニーズにも適応したWebアプリケーションを構築できます。
コスト効率
スクラッチ開発に比べて、Salesforceを利用することで開発コストを大幅に抑えることができます。たとえば、初期設定や機能追加にかかる時間が短縮されるため、人件費の削減にもつながります。また、プラットフォーム内で完結するため、別のツールを導入する必要がない点もコスト削減につながります。
スクラッチ開発で必要となる知識や考慮事項などは数多くありますが、これらを包括的に標準機能として用意しつつ、カスタマイズも可能にしているのがSalesforceです。以下の表は、Webアプリケーション開発において必要となる分野において、Salesforceが提供している機能です。
まとめ
Webアプリケーションは、現代社会において必要不可欠な存在です。しかし、ゼロから作るには多くの手間がかかります。そこで登場するのがSalesforce。標準機能とカスタマイズ性を兼ね備えたこのプラットフォームを活用することで、効率よく高品質なWebアプリケーションを構築することが可能です。
「Webアプリケーションってこういうものだったんだ」と思った方も、「Salesforceで何が出来るか興味が湧いた」という方も、ぜひこの記事をきっかけに、新しい可能性を探求してみてください!
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