Salesforce内のレコードをもっとスマートに検索したい!けど検索画面を作る開発コストはかけられない…!
そんな時に検索機能のAppExchangeを導入しようと検討したことがある方もいるのではないでしょうか。
その際検索結果によく出てくる2つのAppExchange、その名も『RecordHunter』と『KonaSearch』。両者には、どんな違いがあるのでしょうか?
今回の記事では、実際の画面を見ながら両者の比較をしていきたいと思います!自社への導入ご検討の一助になれば幸いです。
なお、それぞれのAppExchangeについては過去記事でも特集しておりますので、合わせてご一読いただければより理解が深まるかと思います。
両者の概要を知ろう
①RecordHunterとは
RecordHunterは、Salesforce公式が提供するレコード検索画面を構築するアプリケーションで、以下の特徴があります。
- コーディング等が不要で、簡単な設定のみで検索画面を構築できる
- 検索結果のレコードを選択してフローの呼び出しが可能
価格体系:無料
②KonaSearchとは ※過去記事再掲
KonaSearchは、BasisTechが提供するデータ検索に特化したアプリケーションで、以下の特徴があります。
- Salesforce内のあらゆるデータ(複数オブジェクトや添付ファイルの全文)検索を一括でできる
- 複数のSalesforce組織や外部データソースを対象とするデータ検索を、一つのSalesforce環境で実現できる
- Salesforceのガバナンス制限の影響を受けることなく、検索結果を正確にかつ即座に受けることができる
価格体系:月額3500円/1ユーザー
※5ユーザー以上から利用可能
それぞれの強みを知ろう
それぞれのAppExchangeについて、特徴と強みをより具体的に確認していきます。
①RecordHunterの特徴
- 検索画面の構築が簡単
- Lightningページで簡単に画面作成ができるため、複雑な対応が不要
- 項目タイプに合わせた検索条件の設定、検索ロジックのカスタマイズ等柔軟な検索条件を設定可能
- レコード詳細画面に配置可能
- Lightningページに配置するコンポーネントのため、既存画面に埋め込み可能
- 検索対象のオブジェクトやデータ数には制約がある
- 1画面につき1オブジェクトの検索で画面を構築
- SOQLで結果を取得するため、一度に取得できる件数に上限(50,000件)がある
②KonaSearchの特徴
- 他Salesforce組織や複数オブジェクトに跨ってデータを一気に検索
- 検索条件に利用したい項目が複数オブジェクトや他組織に跨っていても、すべてを検索条件に利用して絞り込みが可能
- 添付ファイルに対するキーワード検索
- レコードに添付されたExcelやPDFのテキストも検索対象として絞り込み
- 複数の検索条件を柔軟に組み合わせた検索の表示
- 選択リストを検索条件にする際、ラジオボタンやチェックボックスとして表示可能
- 選択リスト値を複数選択可能
- 一つの条件で複数項目に対して検索条件を指定することが可能
- ロングテキスト項目に対して検索が可能
- 大量データに対する検索速度が速い
- KonaSearchのサーバーにデータを保持して検索をかけるため、Salesforceの上限に影響されない
- JSON形式で画面を構築するため、自由度は高いが工数・コストが高くなる
実際の画面を見てみよう
①RecordHunterの画面
こちらがRecordHunterの画面です。
検索画面の構成としてはシンプルで、検索結果は関連リストのような見た目で表示されます。
特徴でも記載した通り、レコード詳細画面に埋め込んで使用することも可能です。
レコードに関係するオブジェクトのレコードを検索して、フローで表示しているレコードと検索結果に対して処理を実行する、なんて使い方もできます!
②KonaSearchの画面
こちらがKonaSearchの画面です。
左下のファセット検索機能を使用して、条件に合致する検索結果の件数を見ながらさらに絞り込むことも可能です。
また「Saved Queries」ボタンからよく使用する検索条件を保存しておき、瞬時に呼び出して検索を実行することも可能です!
結局どっちを使うのがいいの?
ここまで特徴と画面を解説しましたが、実際に自社の環境に実装するとなると結局のところどっちを使用するのが良いのでしょう?
それぞれの判断材料になるケースをまとめてみました。
RecordHuterを選択したほうが良いケース
- 工数・コストを抑えて検索画面を実装したい
- レコード詳細画面から直接検索を実施したい
- 検索対象がレコードのみで件数も50,000件以内に収まる
KonaSearchを選択したほうが良いケース
- 複数オブジェクトの項目値を検索条件に含めたい
- 添付ファイルやロングテキストエリアからレコードを検索したい
- 多用する検索条件を保存して作業時間を短縮したい
- 検索対象の件数が50,000件以上存在する
用途に応じて適切なAppExchangeを選択することで、業務の時間短縮や品質向上につなげていきたいですね!
最後に
Salesforceでの検索機能を実現する2つのAppExchangeについて、特徴や用途の概要をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
本記事がSalesforceにおける検索機能や業務改善の糸口になれば幸いです。
最後にサンブリッジは、ベイシステック合同会社が提供するKonaSearchの販売代理店です。
KonaSearchを含むSalesforceの導入支援はもちろんのこと、現在利用中のSalesforce環境へのKonaSearch導入支援も行っております。
検索機能の活用にお悩みのお客様がいましたらお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。