Cookie(クッキー)とは
Cookieとはユーザーがウェブサイトを閲覧した際にブラウザ内に一時的に記憶されるデータのことで、閲覧した日時や閲覧したページなどを記録しておくことができます。Cookieは、MAだけでなく、Google Analyticsなどのログ解析や、オンライン広告などあらゆるデジタルツールに利用されています。
デバイスやブラウザごとに管理
Cookieはデバイスやブラウザごとに管理され、ユーザーの識別に使用されています。よって、一人のユーザーがパソコンで閲覧した場合とモバイルで閲覧した場合は、基本的には別々の人物として扱われます。同一人物として識別するためには、各デバイスごとのCookieを紐づける作業が必要となります。
また、同じパソコンでもブラウザごとの管理になるため、例えば、Internet ExplorerでページAを閲覧した情報は、FirefoxやChromeなど他のブラウザのクッキーには記録されません。
ユーザー側でCookie(クッキー)のブロックや削除が可能
Cookieはユーザーがブラウザにてブロックや削除をすることが可能です。Cookieがブロックされるとユーザーの閲覧履歴等の情報は保存されず、Cookieが削除されるとこれまでブラウザ内に記憶されていたデータは削除されます。いずれの場合も、ウェブサイト側では誰からのアクセスであるのかを識別できなくなるため、Cookieがブロックされたり削除されたりすると、デジタルツールでのトラッキングができなくなります。
Cookie(クッキー)には有効期限がある
Cookieには有効期限が設定されていますが、ツールにより期限は異なります。
例えば、Marketo(マルケト)ユーザーにはお馴染みの「Munchikin(マンチキン)」は、Marketoで利用しているCookieの一つで、有効期限は24か月です(注1)。また、ツールによっては有効期限を管理者側で変更することができる場合もあり、Pardot(パードット)は180日(約6ヵ月)~3650日(約10年)の間で調整できます。
1st Party Cookie(ファーストパーティクッキー)と3rd Party Cookie(サードパーティクッキー)について
Cookieには1st Party Cookie(ファーストパーティクッキー)と3rd Party Cookie(サードパーティクッキー)があります。
1st Party Cookieは訪問したウェブサイトのドメインから発行されるもので、異なるドメイン間で共有すること(ドメイン横断)ができません(注2)。MAを複数のドメイン間で利用したい場合、各ドメインごとにリードの紐づけ作業が必要になるのは、 1st Partyのクッキーを使用しているためです。
これに対して、3rd Party Cookieは訪問したサイトとは別のドメインから発行されるもので、異なるドメイン間で共有が可能です(第三者クッキーとも呼ばれる)。3rd Party Cookieは、アクセスしているサイト以外の第三者から発行されていることから、プライバシー面を懸念する声もあります。このため、ブラウザでは3rd Party Cookieのみブロックするオプションもあります。
よって、3rd Party Cookieは1st Party Cookieよりブロックされやすく、1st Party Cookieの方がCookieが持つ情報の精度も高いと考えられます。
1st Partyと3rd Partyのどちらを利用するかはツールにより異なります。例えば、前述したMarketoやPardotは、トラッキングに1st Party Cookieを設定しています。一方、Yahooニュースなどで見かけるバナー広告は、Yahooサイト以外から発行された3rd Party Cookieです。
以上がCookie についての概要です。MAやオンライン広告、ログ解析を利用するときには必ずといって良いほど出てくるキーワードですので、理解をしていると普段の運用やツール選びの際に役立つでしょう。
(注1)MarketoのCookieポリシー https://jp.marketo.com/legal/cookies.html
(注2)ドメインがサブドメインの場合は、1st Party Cookieでも横断的にCookie付与が可能。
例)sub1.domain.com と sub2.domain.comはサブドメインが異なるがドメインンは共通のためCookieは横断できる
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