Dreamforce2018 現地リポートDay2: Pardot Product Roadmap

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Dreamforce2018 現地リポートDay2: Pardot Product Roadmap

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Salesforce.com社が主催する世界最大のソフトウェアカンファレンス『Dreamforce』。9月25日から28日の期間、サンフランシスコで開催されている本イベントについて現地より速報でレポートいたします。

 イベント2日目はマーケティングオートメーションツールPardotのプロダクト・ロードマップを中心にPardotに関するいくつかのセッションに参加してきました。現在Pardotをご利用の企業様、またこれから導入を検討されている企業様には今後どのような機能が追加されるかは非常に気になる情報だと思います。

以下、ロードマップの内容を重要なところのみ抜粋してダイジェストでご紹介いたします。

ロードマップは大きく分けて以下4つのトピックで発表されました。

  1. Lightning Platform
  2. Analytics
  3. Einstein
  4. Extensibility

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1. Lightning Platform

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Pardotは元々Salesforce.com社が買収した企業が開発したソフトウェアのため、Salesforceプラットフォームとは別々のツールだったのですが、それがSalesforceプラットフォーム上に完全に統合されます。

これにより、ログインやユーザーの管理などがSalesforceで一元的に行えるようになります。また、SalesforceとPardotのデータを同じプラットフォームでシームレスに利用することができるようになるため、データ活用の幅が大きく広がることになります。

また、これまで使い分けの難しかったPardotキャンペーンとSalesforceキャンペーンが統合され、すべてのマーケティング施策はSalesforceキャンペーンだけで一元的に管理するようになります。実際これまでPardotキャンペーンの使い方に悩まれていた企業さまも多いと思いますのでユーザーにとってはシンプルで分かりやすくなったと言えるでしょう。

2. Analytics

すでに料金は改定済みですが、Pardotの中価格帯(最も利用されている)のエディション以上ではB2B Marketing Analyticsという強力なBIダッシュボードのライセンスも付帯されるようになりました。旧料金体系と比較して価格は少し上昇したのですが、Pardotはレポーティング機能が実際に使っていて不満なこともあったため、今回の料金体系の改定によってデータ・ドリブンなマーケティングはよりやりやすくなったと言えると思います。
しかしながら、BIによるレポーティング機能の強化が大幅にアップしたことで、どのようなデータを利用すれば良いのか、MA担当者の能力に依存するところも大きくなったと思います。データ活用について不安やお悩みのある方はぜひ当社のコンサルタントへご相談ください。

3. Einstein

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先述のようにPardotはSalesforceプラットフォームへ統合されることで、2016年のDreamforceで発表されたEinstein AIとの連携も強化されていきます。具体的にはAIによる成功パターンの発見やコンテンツの最適化、予測スコアリングなどの機能が追加されていくようです。初日のレポートでもお伝えしましたが、Einstein Voiceの発表など、Salesforce社のAI機能は今後も強化されていきますので、AIとの連携はマーケティングにとってこれから大きなキーワードとなると考えられます。

4. Extensibility

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“extensibility”は日本語に訳すと「拡張性」という言葉です。すでにSalesforce Appexchange(Salesforceと連携できる他社アプリケーションのエコシステム)には1,000を超えるマーケティングアプリが登録されており、これからも増え続けていくことが予想されます。今後もAPIは強化されていき、よりPardotのデータ連携がしやすくなります。わかりやすくいうと、Pardotからデータを抜き出してきたり、外部のツールのデータをPardotに渡すことが将来はもっと容易になるということです。また、ツール開発者向けのディベロッパーエディションが出ることはPardotとの連携を考えているソフトウェア企業にとっては朗報です。

更に(これは大きな発表だと考えていますが)これまでPardotにはSandboxがなく、テスト環境がないことが不便だったのですが、Sandboxが提供されるようになるそうです。テスト環境がないということは、本番環境でテストをせざるを得ず、テストの段階でお客様の本番データに影響してしまう可能性があるということですのでリスクも大きく、Sandboxを待望されている企業も多かったのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。今回のレポートでは紹介しきれなかった内容も多くありますので、Pardotの最新情報が気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

おまけ

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毎年超豪華アーティストのライブが楽しめることでも知られているDreamforceですが、今年はMetallicaとJanet Jacksonという二組の超大物アーティストが招待されていました。それぞれ別々の会場での開催だったので、当社の参加メンバーはMetallicaのライブを観に行ったのですが、年齢を感じさせないパワフルな演奏で会場は大盛り上がりでした。メタル好きの当社の社員も外国人に負けず劣らず大興奮な様子でした。

 

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