【2025年最新】Salesforce導入のメリットと効果、費用や導入の流れをわかりやすく解説

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新しいツールやシステムを導入する際には、事前の情報収集が欠かせませんが、ツールによっては「何から調べれば良いのかわからない」という場合もあるかもしれません。特に、SFA(営業支援)やCRM(顧客管理)などのシステムはサービスにより特徴もさまざまで、一律に機能の比較だけでは決められません。

そこで今回は、Salesforceの導入を検討している方に向けて、理解しておくべき基本的事項について解説いたします。

本記事でご紹介する内容は、どれも導入する中で欠かせない情報ばかりですので、ぜひとも最後までご覧ください。

世界各国で活用される世界No.1CRM「Salesforce(セールスフォース)」

Salesforceとは、セールスフォース・ジャパン社(英: salesforce.com, Inc.)が提供するCRM※のクラウドツールで、2024年時点で12年連続で世界トップシェアを誇ります。営業分野でのトップシェアはもちろんのこと、カスタマーサービスやマーケティングの分野においても広く支持されている点が特徴です。

※CRMとは・・・カスタマーリレーションシップマネジメント(Customer Relationship Management)の略語で、「顧客管理」や「顧客関係管理」などを意味します。顧客(カスタマー)とより良い関係を構築し、自社の利益最大化を目指すマネジメント手法を指します。

そんなCRMをメインとするSalesforceのサービスは、複数の製品に分かれており、以下の3つがクラウドCRMツールの代表的な製品として挙げられます。

  • Sales Cloud(営業支援に特化)
  • Service Cloud(カスタマーサポートなどに特化)
  • Marketing Cloud(マーケティングに特化)

それぞれ業務用途によって使い分けされており、どのSalesforceの製品を自社に導入するかは適切に判断すべき重要なポイントになります。

Salesforce導入のメリットと効果

まず初めに、Salesforceを導入するメリットと効果について見ていきましょう。

製品によっても異なりますが、SFA(営業支援システム)としてSalesforceのなかでも代表的な製品である「Sales Cloud」を利用するメリットは主に以下です。

  • 顧客情報を一元管理し、組織間の連携を強化
  • 営業活動の質と効率を高め、業務の属人化を防止する
  • 蓄積したデータを分析し、業務に活かすことができる
  • SaaSだからこそ導入のハードルが低い
  • ツールをカスタマイズできる

顧客情報を一元管理し、組織間の連携を強化

Salesforceを導入すると、これまで担当者ごとにそれぞれで管理されていた顧客の情報を組織全体で管理・共有できるようになります。

顧客情報を一元管理することで、営業担当者に状況や提案内容などを都度確認しなくても済むため、部門全体で案件の進捗や結果を把握できます。

また、各部門間でデータによる情報共有も可能となるため、組織全体で取り組むような業務において、緊密に情報を共有することで、連携をとりやすくなります。

【サンブリッジのご支援事例】Salesforce活用により営業活動を強化 -サッポロビール株式会社

サッポロビールでは、各営業がもつノウハウや提案事例などの活動情報を組織全体で共有・活用できるようにするためSalesforceを用いて、商談プロセスや結果の可視化と共有、共通フォーマットでの情報入力ができる仕組みを構築した。

これにより、外食営業と流通営業などの部署を横断した関係者間の情報共有とコミュニケーションが促進され、営業一人ひとりの意識改革と行動変容をもたらすきっかけとなり、組織レベルでの営業活動強化に成功した。

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営業活動の質と効率を高め、業務の属人化を防止する

従来は担当者だけが把握していた提案内容や案件の状況が可視化されるようになることで、商談における改善点を発見しやすくなり、営業活動の質が高まります。

また、データを連携・自動化させることで、これまで手入力で時間をかけていた活動の記録やメール配信などの営業活動を効率的に行うことができるようになります。

こうして案件情報や顧客とのやりとりをSalesforce内に残すことができるため、もし営業担当者が退職してしまった場合でも、過去の提案内容やその結果、考察などを後任担当者が把握することでその後の提案活動を止めることなく引き継ぐことができます。それによって機会損失や業務の属人化を防止し、売上の向上にもつながります。

こういった従業員個々の動きが可視化されることは、人事の正当な評価に活用できるため、組織全体のモチベーション向上につながります。

蓄積したデータを分析し、業務に活かすことができる

Salesforceに蓄積された顧客情報や商談の状況、営業メンバーの活動におけるボトルネック、競合他社の情報など、営業に関わるあらゆる情報を俯瞰して管理・分析できるようになります。

データを可視化・分析することで、従来では気が付かなった問題を明確化し、改善に取り組むことで業務の質向上や顧客満足度の向上、労働生産性向上などさまざまなメリットが生まれます。

SaaSだからこそ導入のハードルが低い

一般的に、新たにオンプレミスでシステムを構築する場合、以下のような事項が必ず必要となり、莫大な費用と時間が欠かせません。

  • 現状分析から要件定義を行い、システムの詳細を設計
  • システムの切り替え準備や構成変更
  • テスト、検証の実施
  • 自社によるインフラ(サーバーなどの資産)運用
  • アップデートやセキュリティへの対応

一方で、SalesforceのようなSaaS型のCRMツールは、あらかじめ最適化された業務に即した仕組みがすでに用意されているため、利用開始までの費用と期間を大幅に削減することができます。

ツールをカスタマイズできる

Salesforceは、ツールのカスタマイズが可能であり、事業用途や目的に応じて機能を拡張させることができます。
カスタマイズを行うためのツールも充実しており、システム開発に精通していないノンプログラマーでも画面上の操作のみで、ある程度のカスタマイズが可能になっています。

より複雑なカスタマイズを行う場合には、開発者によるプログラミングが必要となってきますが、そこまで行わなくてもシンプルな要件であれば、簡単に実装できるようなツールとしてあらかじめ設計されています。

Salesforce導入から定着の流れ

Salesforceはクラウドサービスのため、導入の手順や構築の流れは、それぞれの利用目的や社内の環境によって異なりますが、ここでは、一般的にどのような場合でも共通するフローをご紹介します。

①導入の目的設定と要件定義を行う

続いて、Salesforce導入の目的やゴールを明確化して社内共有します。
その上で、「自社に必要な機能は何か?」業務プロセスを洗い出して、要件定義を行います。
そして、最後に導入から運用、定着への具体的なスケジュールを決定していきます。

②正式に契約して開始する

導入の目的設定と要件定義を行い、実際のトライアルを経て正式に契約する場合、手続きを進めていきます。

③データのインポートと実装

利用開始後、既存の顧客情報などのデータのSalesforceへのインポート作業を進めていきます。
「実装段階」では、要件に沿った設定作業を行います。機能やアクセス権限の設定とレビュー、そしてテストを繰り返し行い、より現場が使いやすいツールへと完成させていきます。

④現場向けトレーニングの実施

実業務の混乱が起きないように、利用者向けのトレーニング(研修)を実施し、円滑な利用の促進を図ります。

Salesforce導入の費用

導入の際に、機能や使い勝手とあわせて気になるのが費用ではないでしょうか。
Salesforceの導入には、大きく分けて導入の際にかかる「構築費用」と月額の「ライセンス費用」が発生します。
ツール自体に初期費用というものはありませんので、構築にかかる費用は導入時の要件によって異なります。本記事では、ライセンス費用をご紹介します。
以下は、Salesforce(Sales Cloud)の料金表の一例です。Salesforceの費用は、プロダクト(①)、エディション(②)からなるライセンス費用(③)で構成されています

プロダクトやエディションに関しては、以下の記事をご覧ください。
Salesforceのライセンスはどれを選ぶべきか?各プロダクトとエディション、料金について解説

まとめ

いかがでしたでしょうか。Salesforceの導入にあたって理解しておくべき基本的事項を、以下のポイントに分けて解説いたしました。

  • 導入のメリットと効果
  • 導入から定着の流れ
  • 導入費用

本記事がSalesforce導入の参考になれば幸いです。

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サンブリッジがご提供するSalesforce導入支援サービスでは、お客様の現状の業務用件や目指すゴールをヒアリングし、システム設計から実装までを行います。

導入後のトレーニングまでを含むきめ細やかなサービスを一貫して実施することにより、Salesforceの活用向上と導入の効果を最大化します。カスタマイズは拡張、開発も必要に応じてご対応いたします。

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