DX推進で収益を10憶円アップさせた旭鉄工が実践する生産性向上の裏側
- Client 旭鉄工株式会社 / i Smart Technologies 株式会社
- Industry 製造業 / 情報通信サービス業
- Business 自動車部品製造 / SaaS提供・コンサルティング
- #名刺管理
製造現場におけるDXで実績をあげている旭鉄工株式会社とそのグループ会社のi Smart Technologies 株式会社では、SmartViscaで名刺データを素早くデジタル化・Salesforceに連携し、MAによる見込客の育成と商談管理に活用している。また、Slackを活用し製造現場における稼働状況や課題などを素早く共有・解決するためのコミュニケーション方法など、同社が実践する最新の取り組みについて伺った。
※SmartViscaは株式会社サンブリッジから、Sales CloudとSlackは株式会社セールスフォース・ジャパンからご提供した事例となります。
導入背景
- もともと使っていた名刺管理から移行する必要があった
- 工場見学に来た見込客の名刺を素早くSalesforceに取り込み、マーケティングに活用できる仕組みが必要だった
導入効果
- SmartViscaのトライアルで名刺のデジタル化と精度に納得しスムーズに決定
- SmartViscaで素早く名刺をデジタル化し、Salesforceに集約できるようになった
- Slackで製造状況や現場の問題を素早く共有し、連絡にかかる時間と手間を83%削減
- Slackで社内のコミュニケーションが活性化した
導入製品
活用用途
- 名刺を素早く正確にデジタル化
- SalesforceとMAを通したリードナーチャリング(育成)
事例動画:製造業DXのリーディングカンパニーが推進するデータ活用と生産性向上
製造現場のDX推進により収益10億円増、電力を42%削減、ガスを21%削減に成功
愛知県碧南市に拠点を置く旭鉄工は、主にトヨタ自動車の1次仕入先としてボディやトランスミッション、エンジンなどさまざまな部品を製造するほか、キッチンツールやキャンプ用具といった一般家庭向けの商品も製造・販売している。
代表取締役社長の木村 哲也氏の主導のもと、「人には付加価値の高い仕事を」をブランドコンセプトとし、これまでDXに積極的に取り組んできた結果、収益を10億円向上させることに成功した。さらには電力を42%、ガスを21%削減するといったカーボンニュートラルの面でも大きな成果をあげており、国内外でその名を知られている注目の企業だ。
日本の製造業界では人手不足・競争激化という大きな課題があるからこそ、システムを活用して生産性を高めていくことが企業存続と成長のカギとなる。旭鉄工では自社の成功事例に基づくIoTソリューションやノウハウを他社に展開するためi Smart Technologies 株式会社を立ち上げ、製造業界全体の強化に貢献している。
他社の名刺デジタル化サービスからSmartViscaに切り替えた決め手
旭鉄工とi Smart Technologiesでは自社が実践する製造現場のIoTのしくみを公開しており、日々多くの人が工場見学に訪れるため、名刺交換の機会が頻繁にある。同社がそれまで使っていた他社の名刺デジタル化サービスから切り替えることになった際に、セールスフォース・ジャパンの紹介でSmartViscaの存在を知り、無料のトライアルで実際の使用感を試すこととなった。
当時名刺管理システムの検討にかかわったi Smart Technologies 株式会社 COO 松下 隼人氏はこう振り返る。
「まずサンブリッジの営業担当者の対応が早かったことと、コストパフォーマンスが良いという点を評価しトライアルを行ったところ、SmartViscaの名刺の取り込みスピード、精度ともに問題なかったので導入を決めました」
取り込んだ名刺データをもとにMarketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)で情報配信をし、ニーズが高まった見込客の商談をSales Cloudで管理しているという同社では、顧客情報を連携・活用することを重要視している。
今後はSmartViscaの名刺管理以外の機能、例えばWeb電話帳なども活用を進めていきたいと松下氏は語った。
Slackの導入により社内連絡の工数を83%削減
旭鉄工では、これまで社内の連絡をメールや携帯電話で行ってきた。例えば工場内の製造稼働状況や修理が必要な個所などを共有・報告する際にも、1件あたり3分ほどかかっていたものがSlackなら30秒ほどで済み、画像や動画も添付してすぐに送信することができるため、情報を受け取る側も速やかに理解しやすくなり、改善のスピードが上がったという。
より高い付加価値を生み出す企業を目指す旭鉄工の取り組み
代表の木村氏は、今後旭鉄工が目指す会社の在り方について教えてくれた。
「SalesforceもSlackもそうですが、今後はよりデータ活用を推進していきたいと思っています。データに基づいて行動を変えることは社内のいろんなところでできているのですが、さらにそれを推進して、より効率的に、かつ高い付加価値を生み出すような会社にしていきたいと思っています」
海外からも一目置かれる旭鉄工は、製造業界の未来をどう変えていくのだろうか。