UCCグループの業務用サービスの中核を担う同社では、より良いサービス提供を実現するためには顧客情報を活用したきめ細かな情報提供が欠かせないと考え、Salesforceと連携しやすい名刺管理への切り替えを検討していた。SmartViscaの利用により、そうした情報配信の基盤が整っただけでなく、名刺情報にひもづく電話帳機能により社内外のコミュニケーションが円滑化されたという。導入の背景とその効果について販売企画本部の小泉氏にお話を伺った。
※本ページ後半にてインタビュー動画をご覧いただけます。
お客様概要
業種:小売・卸売
主な事業:UCCブランドのコーヒー、「ロイヤルシェフ」ブランド並びに各種冷凍(フローズン)食品、冷蔵(チルド)食品、常温 (ドライ)食品等の業務用卸並びに販売
UCCコーヒーといえば、誰もが知るコーヒーのトップブランドだ。なかでも業務用事業の中核を担う同社はコーヒー資材やマシンの提供を中心に、永年培ってきたコーヒーに関する専門知識や技術、ノウハウを全国のカフェ・ホテル・レストランなどに提供している。
近年のコーヒーブームを背景に、店舗だけでなくオフィスなどでもコーヒーの需要が増大し続けている一方で顧客のニーズも多様化しつつあり、それぞれに合わせたきめ細やかな情報やサービスの提供が欠かせなくなってきていると販売企画本部の小泉氏は語る。
より多くのお客様に情報をご提供するには営業担当者のリソースだけでは限界があり、顧客一人ひとりが求める情報を効率的に提供するためにはマーケティングオートメーション(以下MA)を活用した1to1マーケティングを実践したいと小泉氏は考えていた。
名刺に含まれる業態や部署、役職に合わせてコンテンツを出しわけることで、受信者に必要な情報だけに絞って情報を提供できる。しかし顧客情報の基盤となるSalesforceに取引先の情報は蓄積できていたものの、それに紐づく取引先責任者の情報が不足しており、個々に向けたマーケティングが難しい状況にあった。
さらに、同社では某名刺管理ツールを導入していたがSalesforce一体型ではないため名刺データの連携面に課題があったという。1to1マーケティングを実現するためにはSalesforce連携は不可欠要素であることから、名刺管理ツールの再選定に乗り出し、Salesforceとの連携やリード/取引先責任者の登録・更新に強みをもつ名刺管理について調べ、SmartViscaにたどり着いた。
「名刺データをお得意さま企業のデータに連携することを主軸として我々は選定しており、それが実現できるのがSmartViscaでした。Salesforceに顧客情報を集約し、Pardotで顧客のニーズに合った情報を配信することが可能になると思い、採用を決めました。」と小泉氏は語る。
経営メンバーが展示会などでお客様と名刺交換をしたあと、SmartViscaで記録を確認できれば営業担当者もそのお客様とお会いした時にスムースなやりとりが可能になり、失礼な対応もせずに済むといった面からも活用が進んでいるという。
SmartViscaユーザーなら、Salesforceに登録されている人物から電話で連絡があった際にモバイル端末上に着信通知が表示され、相手の社名・氏名・電話番号を確認できる。これにより、電話帳に登録がない場合でもすぐに電話発信者を把握することができ、顧客とのスムースなコミュニケーションが可能となった。同社ではこのクラウド連絡帳機能を活用し、社内の名刺も取り込んでおき連絡を円滑にしているという。
これまでは実現が難しかった情報配信の最適化が実現できる環境の第一歩が整ったというところで、小泉氏はこう展望を語る。
「例えばカフェやレストランなどの業種のお客様にはコーヒーやケーキなどの製品のご紹介、ホテル業のお客様には朝食ビュッフェの事例紹介など、属性によってお届けできるコンテンツを変えることができると考えています。将来的には配送情報や欠品情報などのデータも自動配信することによって、さらなる業務の効率化が図れると期待しています」
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