The Marketing Nation Summit 2016 in Las Vegas vol.1

イベントレポート

The Marketing Nation Summit 2016 in Las Vegas vol.1

5月9日から12日の4日間、米国Marketo Inc.が主催するイベントThe Marketing Nation Summit 2016(以後Summit 16と表記)に参加しています。本日以降、3回にわたって現地からの速報レポートをブログでお届けします。本日は、現地入りから初日の様子をダイジェストでお伝えします。

15時間の長旅を経てラスベガスへ

今回はマルケト社が主催するツアーにて、ユーザー企業、パートナー企業の担当者十数名が同行しての現地入りとなりました。ご存知の方もいるかと思いますが、現在、日本国内からラスベガスへの直行便がありません。そのため、羽田空港から一度ロサンゼルス空港へ行き、そこから国内線に乗り換えてラスベガスのマッカラン空港へという経路を辿ります。乗り換え時間、前後の移動時間も含めると約15時間という長時間の移動となり、ホテルに到着した際は皆さん流石にぐったりとした様子でした。

イベント会場は巨大カジノホテル

Summit 16の会場はマッカラン空港からほど近い「MGM GRAND HOTEL」です。このホテルは、エントランスホールから一番奥のイベントホールまで徒歩で約15分も掛かってしまう巨大なホテルです。イベントホールまでの広い空間はカジノになっています。このカジノは24時間営業をしていて、イベントの合間にカジノで遊んで盛り上がるなど、ラスベガスらしいイベントの楽しみ方をしている参加者も大勢いました。

mgm_grand_hotel

registration

本日はイベント初日ということもあり、イベントの登録には相当並ぶ事を覚悟していたのですが、実際はかなり空いていたため、余裕を持って登録手続きをすることが出来ました。聞いたところイベントの登録自体は昨日からスタートしていて、本日も朝6時から受付スタートをしていたとのことでした。そのおかげで混雑が分散したのかもしれません。

budge_pickup

イベント登録を済ませると、IDカードと記念品のリュックサックを頂きました。リュックサックはもはやITイベントの記念品のお約束といえますが、特に今回のように広い会場を歩き回るようなときには、両手が空くだけでなく、出展社から収取したパンフレットを収納するにもとても便利です。そのように考えると、イベントの記念品としてのリュックサックは大変合理的なのかもしれません。

novelty

Phil Fernandez氏のスピーチでイベントスタート

1日目は、パートナー向けの「パートナーサミット」と、LaunchPointパートナーの展示が行われました。パートナー向けサミットは、Marketo Inc.のChairman & Chief Executive OfficerのPhil Fernandez氏のスピーチから始まり、その後はChief Marketing OfficerのSanjay Dholakia氏、SVP & Business DevelopmentのRobin Ritenour氏、SVP, Product DevelopmentのNick Bonfiglio氏そしてEVP, Global Field OperationsのSteve Winter氏と、Marketoのエグゼグティブのスピーチが行われました。スピーチの内容は、各々今年度の取り組みについて概要になります。詳細な内容は、明日以降の各テーマのセッションを踏まえてレポートをしたいと思います。

キーワードはABM、Predictive Marketing

本日は17時からウェルカムレセプションが開催されました。レセプションの会場は、LaunchPointパートナーの展示会場で行われ、お酒や軽食をつまみながら、気になったブースの前で商談をするというスタイルで行われていました。当社のメンバーは2時間程度しか会場に滞在しませんでしたが、約1/3程度のブースを見学できました。それらのブースの多くで「Account Based Marketing(アカウントベースドマーケティング、以下ABMと表記)」「Predictive Marketing」「Marketing AI」というキーワードが見られました。

summit2016_reception

ABMについては、MAやSFAの新たな活用方法として国内でも聞かれるようになってきているので、既にご存知の方も多いのではと思います。基本的な考え方は、

  1. Marketoに取り込まれるリード情報に、有償の第三者データや、独自のクローリングで集めた公開情報などの外部データを紐付けることでリードの属性情報をリッチにすること
  2. リードを個人単位で見るのではなく、企業単位、組織単位で見ることで、キーパーソンの発見や、企業内でのオポチュニティを発見をする

大きくこの2つの考え方がABMのベースとなっています。さらに、「Account-centric」「MQAs(Hot Accounts)」というキーワードも見られ、「人でなく企業を見る」事をより強く意識していることが伺えました。

lauchpoint_partner_booth

Predictive Marketingについては、「Predict data」「Marketing AI」と表現している出展社もいましたが、基本的な考え方はABMでも挙げた外部データやリードのアクティビティデータを元に、Hotリードになる可能性の高いリードを抽出、セグメントする、またスコアを付与する、これらを自動で行うといった仕組みです。当社でもDMPからの情報を元に、Marketo内のリードをセグメントする、スコアに反映することに取り組んでいますが、これらの考え方はそれと近しいものだと感じました。現在、国内の多くのMarketoユーザーはこれらの作業を手動で行なっていると思いますので、Predict Marketingの仕組みが使えるようになると、Marketoを使ったマーケティング施策の精度向上、マーケティング担当者の生産性向上がより期待できると思います。

本日は時間が限られていたため概要のみのお伝えとなりますが、次回は2日目以降に開催される、Marketo新機能のセッション、事例のセッションについて、より詳細なレポートをお届けいたします。

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