Dreamforce2018現地レポート Day 1

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Dreamforce2018現地レポート Day 1

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Salesforce.com社が開催する世界最大のソフトウェアカンファレンス『Dreamforce』が始まりました。9月25日から28日の期間、サンフランシスコで開催されている本イベントについて現地より速報でレポートいたします。

9月25日イベント初日の今回はSalesforce.comの創業者・最高経営責任者であるMarc Benioff氏のKeynote ”Dreamforce: A Celebration of Trailblazers”の話を中心にご紹介します。なお、現時点では未確定情報を含みますのであらかじめご了承ください。

昨年は世界91か国から17万人を超える登録者があった本イベントですが、今年は更に登録者も増え、過去最大規模の開催といわれています。サンフランシスコを散策していると街中の至るところで入場パスを付けた参加者たちに出会いますので街中がSalesforce一色の大きな活気に包まれているのを感じます。

会場はMoscone Centerを中心に複数の会場に分かれていますが、どこの会場も参加者であふれかえっていました。

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幸い天気が良く日中は暖かいのですが、夕方になると一気に冷え込むので少し厚手の上着を羽織っていても肌寒いくらいです。来年以降Dreamforceに参加される方はぜひ暖かい服装をご用意されることをお勧めします。

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Keynote – Dreamforce: A Celebration of Trailblazers

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以下、Marc Benioff氏によるセッションの内容をダイジェストでお伝えします。事前にかなりの混雑が予想されていた本セッションですが、日本からの参加者は予約エリアに優先的に座ることができました。円形に配置された座席の中央にステージがあり、360度観客の熱視線に囲まれている中でも堂々とした圧巻のスピーチでした。

冒頭、今日は第四次産業革命が訪れているとして、そのキーワードに“Connected”という言葉が強調されていました。現在は場所を選ばず人や情報にすぐにアクセスできる”Connected World”であり、これについてはフィリップ・コトラー氏が近年出版した『マーケティング4.0』という著書の中でも同様のことを述べています。しばらくの間は“Connected”という用語がマーケティングの最重要キーワードとして続きそうです。

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業績も順調に高成長を維持しているようです。今後もまだまだSalesforceをご利用される企業も増えていきそうですね。 18092705 

先日リリースされたばかりのアップル社との提携についても触れられていました。詳細について多くは語られませんでしたがiOSの各種機能との連携が強化されるようです。

途中、Salesforceの共同設立者でCTOのParker Harris氏にバトンタッチをし、新しい機能の発表がありました。一つ目が「Customer360」というオムニチャネルの現在にふさわしく、全方位的にわたって最適なカスタマーエクスペリエンスを提供するSalesforceの機能群です。分断されがちなシステム間をユニークなIDを保有することでシームレスな連携や接続ができるようになり、カスタマーサクセスのためのプラットフォームとして位置づけられています。

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Customer360の主要機能の一つがSalesforce.comが今年3月に買収した米ミュールソフトの連携アプリケーションです。パブリッククラウドやプライベートクラウド、様々なデータソースを横断して自社のデータと関連付けることができ、今後Salesforceを中心としてあらゆるデータとのインテグレーションを強化する重要な機能と考えられます。

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Customer360に続いて、こちらも先日リリースがあったばかりの”Einstein Voice”について発表がありました。モバイルデバイスなどに話しかけるだけでSalesforceのCRMに蓄積された様々な情報を引き出すことができたり、会議の議事録を入力したりといったことが可能になるEinstein AIによる音声アシスタント機能です。

18092709どこまでのことが可能になるのか、詳細はまだ不明ですが、映画『アイアンマン』のように話しかけるだけでAIが業務をなんでもやってくれるような、そんな日が近くまで来ているのかもしれません。

全体としてはEinstein AIが発表された2016年やGoogleとの連携やパーソナライズの機能が強化された昨年度とも比較して、今年の新機能の発表は控えめだったという印象です。しかしながら、Dreamforceの規模は年々増加しており、現地の熱量や我々アジア人の比率が圧倒的に少ないことを鑑みても、Salesforceの成長はまだまだ大きなポテンシャルは残していると考えざるを得ません。引き続きそんな大きな可能性を秘めた世界最大のソフトウェアの祭典を楽しみたいと思います。
本日以降も現地より最新情報をお届けしますのでお楽しみに。

 

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