【初心者向け】AWSで何ができる?ビジネスを加速させる基本サービス6選!

Takuya Yoshida

Rewa Tech

技術コラム

システム開発

「クラウドってよく聞くけど、AWSって一体何ができるの?」 「サービスがたくさんありすぎて、何から学べばいいか分からない…」

そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。 今回は、AWSを学び始めたいと考えている方に向けて、「まずはこれだけ知っておけばビジネスに役立つ!」 という、代表的で非常に便利な6つの基本サービスを、分かりやすくご紹介します!

そもそもAWSって何だっけ?

AWS(Amazon Web Services)は、通販サイトで有名なAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。

自社でサーバー機器を購入・管理する必要がなく、Webサイトの公開から、最新のAI開発、コールセンターの構築まで、本当に幅広い用途で利用されています。

①【仮想サーバー】Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud)

Webサイトやアプリケーションを動かすための仮想的なコンピュータ(サーバー)を、インターネット経-てレンタルできるサービスです。数クリックで、ビジネスの要求に応じた性能のサーバーを、必要な台数だけすぐに用意することができます。

こんな時に使います!

  • 会社のホームページやブログを公開したいとき
  • Webアプリケーションを動かすための基盤として
  • 急なアクセス増が予想されるキャンペーンサイトの運営に

②【ストレージ】Amazon S3 (Simple Storage Service)

写真、動画、書類など、あらゆるデータを保存しておくためのオンラインストレージサービスです。最大の特徴は、保存できる容量に実質的な制限がなく、非常に高い耐久性を誇ること。データを安全に、かつ安価に保管できます。

こんな時に使います!

  • Webサイトで公開する画像や動画の置き場所として
  • 大切なデータのバックアップ先として
  • ビックデータの分析を行うためのデータ保管場所として

③【データベース】Amazon RDS (Relational Database Service)

顧客情報や商品情報といった、整理されたデータを保管・管理するためのデータベースを簡単に利用できるサービスです。面倒なデータベースのセットアップや、バックアップ、ソフトウェアの更新といった運用作業をAWSが自動化してくれるため、開発者はアプリケーションの開発に集中できます。

こんな時に使います!

  • ECサイトの商品や在庫情報を管理したいとき
  • 顧客管理システム(CRM)のデータ置き場として
  • スマホアプリのユーザー情報を保存するとき

④【生成AI】Amazon Bedrock

文章の作成、要約、チャットボット、画像生成といった様々な生成AIモデルを、APIを通じて簡単に利用できるサービスです。自社でAIモデルを開発・運用する手間なく、最新のAI技術を自社のアプリケーションやサービスに組み込むことができます。

こんな時に使います!

  • 顧客からの問い合わせに自動で回答するAIチャットボットの開発
  • ブログ記事やマーケティングコピーの自動生成
  • 社内文書の検索や要約の効率化

⑤【サーバーレス】AWS Lambda (ラムダ)

サーバーの存在を意識することなく、プログラムコードを実行できるサービスです。特定の出来事(イベント)をきっかけに、必要な処理だけを自動的に実行させることができます。例えば、「S3に画像がアップロードされたら、自動でサイズを小さくする」といった処理に使われます。

こんな時に使います!

  • 画像が投稿されたら自動でSNSに通知を送る
  • 特定の時間に、自動でデータのバックアップを取る
  • IoTデバイスからのデータを受け取ってリアルタイムで処理する

⑥【コールセンター】Amazon Connect

クラウドベースのコールセンター(コンタクトセンター)を、専門的な知識なしで簡単に構築できるサービスです。電話応対に必要な機能を網羅しており、小規模から大規模まで、ビジネスの成長に合わせて柔軟に拡張できます。

こんな時に使います!

  • お客様サポート用のコールセンターを低コストで立ち上げたいとき
  • 在宅勤務など、多様な働き方に対応できるコールセンターを構築したいとき
  • AIと連携させて、24時間365日の自動音声応対を実現したいとき

事例:Amazon Connect×Salesforce Service Cloud

あるお客様から自社のコールセンター業務のDX化を推し進めたいというご要望を受け、Amazon ConnectとSalesforce(Service Cloud)の連携機能を構築致しました。

エンドユーザーから電話が入ると、まずAmazon Connectの機能で自動音声応答(IVR)が応対し、担当部署へ自動で電話が振り分けられます。

担当部署が電話を受けるとService Cloud内に問い合わせを管理する「ケース」のデータが作成され、応対記録が記入できるようになります。合わせて、既に顧客として登録のあるエンドユーザーからの電話だった場合には、過去の応対記録をオペレーターが確認することができます。

この仕組みにより応対記録の登録漏れや、過去応対記録の確認不足による顧客満足度の低下を防ぐことができ、売上アップにつながりました。

まとめ

今回は、AWSの膨大なサービスの中から、ビジネスに直結する基本的な6つのサービスをご紹介しました。

EC2: 仮想サーバー S3: オンラインストレージ RDS: マネージドデータベース Bedrock: 生成AIプラットフォーム Lambda: サーバーレス実行環境 Connect: クラウドコールセンター

AWSは、これらを組み合わせることで、まるでレゴブロックのように、様々なシステムを柔軟に、そしてスピーディーに構築することができます。

弊社では、お客様のビジネスに合わせたAWSの導入・構築支援を行っております。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

生成AIとRAGによるチャットボットをPoCで構築し
お問い合わせ対応の工数削減の検証を促進

生成AIとRAG(検索拡張生成)を組みあわせることで、投稿された質問に対して高精度かつ自然な文章で回答を自動生成しチャットで返信するPoC環境をご提供します。

関連記事