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事業成長に伴い複雑化した業務プロセスに
対応するため伴走支援を活用

  • Client 株式会社テレシー
  • Industry 広告業
  • Business テレビCM配信プラットフォームの企画・開発・運営、オフラインマーケティング事業、デジタルマーケティング事業
  • #SALESFORCE
Salesforce活用事例:株式会社テレシー

運用型テレビCMを軸とした総合コミュニケーションサービスを提供している株式会社テレシーは、事業拡大に伴う業務プロセスの複雑化により、創業当初から利用しているSalesforceの環境だけではプロジェクトの生産性の把握、細かな予実管理に対応しきれなくなりつつある状況に課題感を持っていた。Salesforceへ事業に関連するデータを集約し、一元管理を行うためにサンブリッジが提供する伴走支援サービスを採用、アジャイル型アプローチによる営業・バックオフィス業務の効率化の推進を進めている。

導入背景

  • 事業拡大に伴い、自社の業務プロセスが複雑化したため、創業当時のSalesforceの環境だけでは対応しきれなくなっていた
  • プロジェクトの生産性の把握、工数の予実管理などを視野に入れ、現状の業務に即したシステム改善をスピード感を持って実施したい

導入効果

  • アジャイル型の伴走支援によりビジネス環境の変化に合わせたシステム改修が可能になった
  • データ構造の見直し、適切なバリデーション、更にデータ入力工数の削減できるUIを工夫することによって、正確なデータがSalesforceに登録できるようになった
  • 案件の対応状況の可視化に加えて、Salesforceで確認する予実の精度が高くなった

活用用途

  • 売上管理、プロジェクト管理、収支管理、業務データの一元管理と活用

創業当時から利用していたSalesforceを事業領域の拡大にも対応可能なシステムに

「ひとりを視つめ、社会を捉え、人と企業がつながる世界を。」をビジョンとして掲げ、運用型テレビCMを軸とした総合コミュニケーションサービスを提供する株式会社テレシー

コミュニケーションの力とテクノロジーの力をかけ合わせ、クライアント企業のマーケティング課題に応じ、各種ソリューションを統合的にプロデュースし、顧客の事業成長に伴走するビジネスを展開している。

経営企画部 部長
遠藤 有亮氏

「弊社は、お客様のマーケティング活動全体を最適化する統合コミュニケーションサービスを提供しております。多様化するコミュニケーション手法を統合的に捉え、戦略立案から実行、効果測定までを一貫してサポートすることで、お客様の事業成長に貢献することを目指しています。創業当初は、テレビCMとその効果分析をご支援する機会が多くございました。しかし現在では、テレビCMだけではなく、オフラインからデジタルまで多岐に渡るメディアを活用したコミュニケーションを包括的にサポートさせていただくことが増えております。」と経営企画部 部長の遠藤氏は語る。

テレシーでは創業当初からSalesforceを導入し、プロジェクト管理や予実管理などの機能を主に利用していたが、事業領域が拡大する中で業務プロセスも複雑になり、創業時に構築したシステムでは対応仕切れなくなりつつあった。

ひとつひとつのプロジェクト規模が大きくなり、提供するサービスも多岐に渡るようになる。プロジェクトに関わるメンバーもひとりではなく、複数のメンバーが関わるようになるとプロジェクトの生産性の把握や予実の管理は創業時に構築したシステムでは対応することが難しい。

取締役執行役員
吉濱 正太郎氏

取締役執行役員の吉濱氏は次のように語る。「創業当初は、ご支援領域がテレビCMに特化しておりましたので、導入初期のフェーズ管理を中心としたシステム設計でよかったのですが、近年は案件の中大型化に伴い、プロジェクトを組んで通年でお客様に伴走しながらマーケティング支援を行うビジネスモデルに変わってきたため、Salesforceの使い方が大きく変わってきたのかなと感じています。」

短期間のテレビCM中心のキャンペーンから通年での統合的マーケティング伴走支援というビジネスモデルへの変化に対応するために、テレシーは創業当初から利用しているSalesforceの設計を見直し、新しい業務プロセスに対応するための改修を行うことを決断した。

ビジネスモデルの変化に対応するために長期的につきあえるパートナーを選定

ビジネスモデルの変化に対応するシステムに改修するため構築ベンダーを複数比較検討したところ、初回のシステム構築時にもテレシーに提案を行っていたサンブリッジが、同社が実現したいと考えているプロジェクト管理を実現していることを知る。

「私たちが実施したいプロジェクト単位でのメンバー工数管理と収支管理を、すでに自社において導入実績があることに加え、弊社が行いたいプロジェクト管理の真意を汲み取った提案をいただきました。Salesforceの豊富な知見、長くお付き合いできるパートナーという観点も考慮してサンブリッジさんに依頼をすることにしました。」(遠藤氏)

本質的な目的を達成するための対話を重視し、アジャイル型で伴走支援を実施

新しいビジネスモデルに即した業務プロセスに対応したシステム改修を行うためにテレシーとサンブリッジは対話を重視したアジャイル型の伴走支援方式でプロジェクト推進を行うことになった。

プロジェクトの定例会では、テレシーが実現したいテーマに基づき、両社が議論を重ねて改修の方針を進めていく。

「当社が持っているシステム課題に対する解決方法はサンブリッジさんにお任せし、本質的なビジネスの目標達成のために何を行うべきかを決めることが両社間でのディスカッションのポイントでした。このプロセスをアジャイル的に行うことでビジネス環境が変わった時にも対処しやすいと考えました。」(吉濱氏)

Salesforceのオブジェクト構成は業務プロセスと密接に関係する。業務上の課題を解決する機能に対して制約や運用も考慮した議論を重ねることで新たに出てきた課題も含め、ひとつずつ解消するやり取りを繰り返しながらテレシーとサンブリッジはプロジェクトを推進していった。

アジャイル型伴走支援の効果 – データ入力が確実に行われることで予実管理が精緻化

サンブリッジはSalesforceへの正確なデータ登録とユーザーの入力負荷軽減のために、入力データに基づき適切なインターフェイスを提示するユーザビリティーの改善と自動化処理を提案した。

「これまではSalesforceへのデータ入力漏れなどもあり、予実が正確に把握できないケースもありました。改修時にはこの点を踏まえて、営業のSalesforceへの入力負荷軽減の仕組みや自動化処理でデータのインプットが確実にできるようにしました。データ入力のハードルが下がったことで正確なデータが登録され、Salesforceで確認する予実の精度が高くなってきた実感はありますね。」とアジャイル型での伴走支援プロジェクトの推進について遠藤氏は語る。

正確なデータ入力により、営業個人ごとの業績が可視化できるようになったことで営業のマネジメントも効率的におこなえるようになっているという。

「プロジェクトチームのメンバー情報はこれまでスプレッドシートで管理しておりましたが、直近でリリースされた機能でSalesforce内管理が可能となります。メンバーごとの対応プロジェクトを全て可視化することで、状況に応じた柔軟なチーム編成がよりしやすくなります。」(遠藤氏)

サンブリッジによる伴走支援プロジェクトは現在も継続中だ。業務改善に向けた改修のテーマは、SFA/CRMの領域にとどまらずマーケティングオートメーションやCRM Analyticsを活用した分析の領域まで広がっている。

今後の展望 – Salesforceを基幹システムとして更なる活用を目指す

テレシーはSalesforceを基幹システム的な位置付けとして様々なデータを集約し、機能的な事業運営を進めるための基盤として活用を進める意向だ。

「営業が顧客に向き合える時間や機会を少しでも増やせるよう、入力負荷の軽減や自動化を推進し、より良いシステムを構築していきたいと考えています。」(遠藤氏)

将来的にはAIの活用やSalesforceの入力インターフェイスとしてSlackの連携・活用等も視野に入れ、業務改善のための取り組みを継続していくという。

事業環境の変化の中、テレシーが行いたいことを具体化するために「どのように」実現するかという点においてサンブリッジの提案力への期待も大きい。

「先行きが見えにくいビジネス状況の中で、半年や四半期単位で私たち自身が常に変化していきながら最善策を考えていく必要があります。その変化に合わせて共に開発を進めていけるタフなプロフェッショナリズムの部分でサンブリッジさんには期待しています。」(吉濱氏)