SmartViscaの活用で年間約4,200時間の営業工数削減を実現
- Client アデコ株式会社
- Industry サービス
- Business 派遣、紹介予定派遣、転職エージェント、就職エージェント
- #名刺管理
総合人財サービスを展開するアデコでは、営業担当が交換する名刺は個人資産ではなく会社全体の資産と捉えている。そのため積極的にデジタル化し、社内全体で活用できるようにしたいと考えていた。とはいえ、営業担当が手入力でSFAに名刺情報を入れていたのでは、重複や項目の抜け漏れ、誤入力もありマーケティングで活用できるレベルになかなかならない。そこで営業担当に負荷をかけず、名刺を迅速に取り込みたいと採用したのが「SmartVisca」だった。
導入背景
- 営業担当に負荷をかけずに名刺情報を入力したい
導入効果
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年間約4,200時間の営業工数削減を実現
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Salesforceへの正確な顧客情報の登録
導入製品
活用用途
- Salesforceへの正確な顧客情報の登録
変化し多様化する人財サービスのビジネス
アデコグループは世界60の国と地域に33,000名以上の社員が、1日に1,000,000人以上に対してキャリア形成支援やインサイトを提供している。日本法人のアデコ株式会社においても2,800名の社員、34,600名を超える登録就業者を擁し、多様な派遣、人財紹介のビジネスを展開している。
現在アデコでは有期雇用の登録型派遣、アデコが雇用し顧客企業に派遣する無期雇用のキャリアシードなどの派遣サービスをはじめ、アウトソーシング、HRソリューションを提供しており、人財紹介ブランド「Spring Professional」では、新卒からエグゼクティブまでの幅広い人財を顧客ニーズに合わせ紹介している。
「人財サービスの環境は、大きな転換期を迎えています。2018年問題を目前に控え、企業も求職者も、今後の雇用や働き方を模索している状況です。私たちはその中で、「キャリア開発があたりまえの世の中をつくる」というビジョンを掲げ、人財育成を通じて、企業の生産性向上に貢献したいと考えています」とアデコ株式会社Marketing部 Marketing Operation課 課長の斎藤美央氏は語る。
営業担当に負荷をかけずに名刺情報を入力したい
優秀な人財を派遣できれば、企業の満足度は向上する。そのためには企業がどのような人財を求めているかを把握し、ニーズに合った人財を紹介できなければならない。今後は顧客情報のデータを網羅し、顧客ニーズを的確に掴みたいと考え、アデコでは2009年にSFAの導入を決め、選んだ製品がSalesforceだった。
とはいえSalesforceを導入しても、すぐに顧客データが整備されるわけではない。データをきちんと入力しなければ始まらない。この作業は当初、営業担当が手入力で行っていた。そのため「重複もあり、入力項目の抜け漏れも数多く発生していました」とのこと。日常の業務の中で正確に顧客情報をSalesforceに入力することは、営業担当には大きな負担だったのだ。
営業現場に負荷をかけずに確実にデータを蓄積したい。そこで導入したのが、クラウド名刺管理サービスの「SmartVisca」だった。「SmartViscaを選んだ理由はコスト面で大きな魅力を感じたからです」と語るのは、Marketing部 Marketing Operation課 Marketing Plannerの舘 めぐみ氏だ。2012年にSmartViscaを導入した際、アデコでは5,000枚の名刺をまず登録した。その後は年に30,000枚から50,000枚の名刺を登録するまでとなっている。登録する名刺の数が多くなればなるほど、他の名刺管理のサービスに比べSmartViscaは圧倒的なコストメリットがあると舘氏は指摘する。
さらにSalesforceとの親和性の高さも評価ポイントだった。SmartViscaなら名刺情報を取り込めば、すぐにSalesforceの画面から営業担当が自分の名刺を確認することができ、取引先情報にも設定することができる。そして「入力負荷を削減する部分で高く評価し、SmartViscaに決めました」とも舘氏は語る。もう1つ、グループ会社のVSNですでにSmartViscaを活用しており、それも採用を後押ししたとのことだ。
SmartViscaが年間約4,200時間の工数削減に貢献
「アデコでは、名刺は個人資産ではなく会社の資産だと考えています」と斎藤氏は語る。これは経営方針でもあり、そのため名刺情報の取り込みを積極的に行っている。その結果、2017年は枚数が大幅に増えており、半年ほどですでに約60,000枚の名刺情報の取り込みを終えている。積極的に取り込む工夫の1つが名刺回収ボックスの設置だった。
「営業担当が外出から戻ると、その日交換した名刺をボックスに入れます。後から担当者が回収してスキャニングします。ボックスに入れる際は、自分の名刺を付け今日交換したものと過去のものを輪ゴムの色で分けます。お礼メールを出したい名刺があれば、それも輪ゴムの色を変えます。そうすれば営業担当者名で翌日にはお礼メールが届くようにもなっています」と舘氏は語る。こういった工夫もあり、名刺データの取り込みは営業担当に定着したのだ。
もう1つ、スマートフォンなどから外出先でも名刺情報が簡単に見られることも、名刺の積極的な取り込みに貢献している。「Salesforce1のモバイルアプリケーションはすごく見やすいと評判です。さらに組織タブで顧客企業の組織ツリーでの形で見られるところは新鮮で便利に利用しているようで、口コミで広がっています」と舘氏。こういったSmartViscaの便利さなどからも、名刺の会社全体の資産としての認識が広がったのだ。
もともとの導入目的だった営業担当の負荷削減効果も、アデコでは試算した。名刺1枚の情報を手入力すると5分程の時間がかかる。SmartViscaではそれがなくなるので、例えば年間50,000枚の場合、約4,200時間の営業工数削減につながるのだ。今後名刺の数が増えるほど、この削減効果はさらに拡大する。そもそも数万枚規模となれば、人手で正確に入れることは難しい。「誤入力をなくしたいので、手入力せずにSmartViscaを使ってほしいと伝えています」と舘氏は語る。
マーケティング・オートメーションツールも使いさらなる名刺情報の活用を
SmartViscaを使い正確な名刺情報が蓄積されるようになり、アデコではメールマーケティングが行えるようになった。「人財はどの会社でも必要なので、顧客ターゲットはかなり広いです。全てを営業担当が訪問できないので、継続した顧客との関係性維持のためにも、メールでのコミュニケーションは重要です」と舘氏。詳細な名刺情報が正確にSalesforceに入るようになり、部署や役職で絞ったターゲティングメールの配信も可能になったのだ。
アデコではマーケティング・オートメーションツールの導入も進めており、今後さらに顧客情報の活用を促進する予定だ。そのためにも、SmartViscaを使ったタイムリーな名刺情報の管理は重要な役割を果たす。名刺情報をデジタル化し、そこからマーケティング・オートメーションの仕組みも活用し営業リードを育てていく。ここには、サンブリッジにはさらなるサポートを期待しているとのことだ。
▼ SmartViscaに関するサービスの詳細については、以下より資料をダウンロードいただけます ▼