The Marketing Nation Summit 2017 Vol.2

イベントレポート

The Marketing Nation Summit 2017 Vol.2

4月23日から26日の4日間に渡り開催されている米国Marketo Inc.(以下Marketo社)主催のイベント「The Marketing Nation Summit 2017」(以後Summit 17と表記)の2日目はCEOのSteve Lucas氏をはじめとしたMarketo社のエグゼクティブや著名ゲストによるキーノート(基調講演)から始まり、各種セッションやプロダクト・キーノートなど盛り沢山な1日となりました。

本日はプロダクト・キーノートで発表された新機能の情報を中心に、イベント2日目の様子をダイジェストでお伝えいたします。

キーワードは「エンゲージメント・エコノミー」

午前中に行われたキーノートは昨年11月に創業者であるPhil Fernandez氏に代わりCEOに就任したSteve Lucas氏のスピーチから始まりました。

Steve Lucas

キーノートで語るSteve Lucas氏

スピーチでは、「The Engagement Economy」と名付けられたマーケティングの巨大なエコシステムについて語り、お客さまとエンゲージするためには「Listen」「Learn」「Inspire」の3つのプロセスが重要であると説明していました。また、これからはメールや広告の量をたくさん出せばよいのではなく、Value(価値)にフォーカスしてお客さまとエンゲージしてかなれければならないと言っていたことが印象的でした。

キーノートセッションでは、Steve Lucas氏のスピーチの他にも、ゲストスピーカーによるスピーチやゲストとのトークセッションなど様々な内容が用意されており、プログラムの最後、米の大人気トーク・バラエティ番組の司会を務めているJames Corden氏とSteve Lucas氏のトークセッションではジョークが飛び交い、会場は終始笑いに包まれていました。

Steve and James

Steve Lucas氏とJames Corden氏の対談

アナリティクス強化やユーザビリティ向上にフォーカスした新機能の発表

午後のプロダクト・キーノートではこれからMarketoに実装が予定されている新機能の発表が行われました。 昨年のMarketo ABMのような話題性の高い大きな機能追加はありませんでしたが、アナリティクス機能の強化やUIの刷新など、Marketoのユーザビリティを向上させる様々な機能強化が発表されました。

以下に発表された新機能の一部をご紹介いたします。情報がまだ少ない中でのご紹介となるため、簡易なご説明になることや機能名等が正式リリースの際に変更される可能性がある点は予めご容赦ください。

CMO Insights

パイプラインの創出状況やマーケティングのROI、目標に対する進行状況など、CMO(最高マーケティング責任者)が自社のマーケティング状況をモニタリングするために必要な様々な指標がひとつのダッシュボードで確認できるようになります。

CMOダッシュボード

Marketing Performance Insights(Revenue Attribution)

収益やパイプラインの創出に貢献したチャネルやプログラムを視覚的に確認することができるダッシュボードです。

Marketing Performanceダッシュボード

Web Insights

どのWEBページが最も訪問されているか、どのリードや企業が最もページを訪問しているか、フォーム入力のコンバージョン率など、MarketoにはこれまでにもWebの効果を検収するためのいくつかのレポートがありましたが、これらをすべて統合して一つのダッシュボードで視覚的に確認できるようになります。

Bench Marking

自社のメール配信結果が他社と比較してどうなのか気になったことはないでしょうか。新機能として同じ業界の他社数値と比べて自社のメール配信結果が高いのか低いのかを比較できるベンチマークの機能が追加されます。

UX(ユーザー・エクスペリエンス)の刷新

ユーザー管理画面のデザインが変更され、まったく新しいUXとなります。 現在のUXに慣れ親しんでいるユーザーにも違和感なく利用できるように配慮されており、新UXはさらに現在よりずっと利用しやすくなるとのことです。 また、スマートキャンペーン(シナリオの自動化機能)では対象となるリードの抽出条件(トリガーやフィルター条件)をまとめて保存ができるようになります。一度ルールを作成すれば、別のスマートキャンペーンを作成する際に一から設定する必要なく保存した条件を再利用することができるようになります。似たような条件のスマートキャンペーンを作成することは実際にはよくありますので、この新機能により業務効率の向上が見込まれます。

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アセットの複数同時処理

これまではメールやフォーム、ランディングページなどのアセットを複数まとめて処理することができませんでした。改修によりアセットのアクティブ化、非アクティブ化、削除、アーカイブ化などの処理を選択したアセットにまとめて実行できるようになります。 地味な改修のように思われますが、現在はメールなどを一つ一つ削除したり承認したりしなくてはならないため、現在Marketoを利用しているユーザーにとっては非常に朗報です。 その他、以下の機能が追加される予定です。

  • トリガーキャンペーンやランディングページの有効化期間を設定できるようになる。無効化し忘れても安心。
  • すべてのアセットへタグ付けが可能に
  • Account Insight:アカウントごとの動きをSalesforce上で可視化。
  • Performance Indicator: キャンペーンの処理速度やAPIのコール数、CRMとのLast Sync Recordなどを表示。Marketoのパフォーマンス状況が確認できます。

その他にもMarketo ABMの強化などいくつかの機能アップデートが発表されました。 導入は順次行われていきますので実装時期はまだ未定ですが、楽しみな機能が沢山ありますね。日本での導入が待ち遠しいです。
サミットの2日目からはキーノートの他にもさまざまなセッションが開催されています。キーノートや各セッションへの出席で一日が目まぐるしく過ぎていきました。

夜には株式会社マルケト主催による「Japan Night」が開催され、日本から参加したユーザー企業の方々とさまざまな情報や意見交換をすることができました。このようなネットワーキングの場に参加できるのもサミットの魅力の一つです。 次回のブログでは参加したセッションの内容を中心に3日目の様子をレポートします。

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