Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント
試験合格体験記

技術コラム

Yuki Sawada

Salesforce認定Sales Cloud
コンサルタント試験合格体験記

Yuki Sawada

2023年12月30日にオンライン試験で受験しました、Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント試験についての体験談をお伝えさせていただきます。

本記事を読むことにより、合格までに勉強したこと、どれくらい勉強したら合格できるのか、またオンライン試験でトラブルに見舞われた際の対処法を学ぶことができます。

これからSalesCloudコンサルタント試験を受験しようとしている人やオンライン試験で受験する人の一助になれば幸いです。

Salesforce認定Sales Cloudコンサルタントとは

はじめに、Salesforce認定Sales Cloudコンサルタント(※以下Sales Cloud コンサルタント)がどのような資格なのかをご紹介いたします。

Sales Cloud コンサルタントは、ユーザの要望を元にSales Cloud のソリューションの設計及び実装ができるコンサルタントとして認定される資格です。

詳細は公式サイトの資格一覧のリンクから、試験の詳細欄で確認することができます。

全60問で、選択問題が出題され、正答率68%以上で合格となります。41問以上正解する必要がありますので、アドミニストレーター試験よりも正答率を求められます。

前提資格:Salesforce認定アドミニストレーター

前提資格としてSalesforce認定アドミニストレーター(※以下アドミニストレーター)資格を取得している必要があります。

そのため、リード変換や入力規則、フローなどアドミニストレーター試験で問われる内容を理解していることが前提で出題されます。

Sales Cloudコンサルタント試験の内容は、アドミニストレーター試験のような範囲が広くて浅い試験ではなく、範囲が狭くて深い理解を問われる試験のため、機能の詳細まで把握をしていないと不合格となってしまいます。

また、注意点として、Lightning Experience または Classic 環境で設定できる機能も、試験範囲に含まれるということを念頭に置いておく必要があります。

合格体験記

サンブリッジに入社して1か月ほど経った頃に、20時間ほど試験対策を行い、受験しましたが不合格となってしまいました。

それから半年以上が経ち、再び試験対策に50時間ほど使い、満を持して挑んだ結果、合格することができました。

1回目の受験の際は、Trailmixのみ終わらせた状態で不合格となったため、2回目の受験では、1回目の受験で何故不合格となったかを反省しながら勉強の取り組み方法を変えました。

これから解説する内容は、Sales Cloudコンサルタント試験に限らず、Salesforceの資格試験勉強に全て共通するやり方になっているかと思います。

また話は変わってしまいますが、オンライン試験最中に突然、試験官と私のパソコンとのネットワークが切れるという不運に見舞われました。その際、私がどう対処したのかも記載いたしました。

これから私がなぜ1回目で不合格となり、2回目で合格することが出来たのかを説明いたします。

  1. 試験範囲の確認
  2. Trailmix 【Salesforce公式】認定 Sales Cloud コンサルタント 対策
  3. サクセスナビ
  4. Salesforce Certification Daysへの参加
  5. Developer Edition環境での確認
  6. とにかくググる

 

以下、詳細に記載いたします。

1.試験範囲の確認

試験に合格するための第1歩は試験範囲の確認です。

公式サイトの資格一覧の受験ガイドより、『試験の詳細』と『試験概要』は必ず確認するようにしてください。

1回目の受験の際は、試験概要を見て、「10個の単元があり、万遍なく出題されるな。製品知識の適用は18%もあり、10問は出題されるから注力的に勉強しようかな。」と思うぐらいでした。

しかしこの時点で、間違っておりました。

試験概要を見て分からない単語は必ずExcelにメモをし、Salesforce Help で内容を検索して、自分の言葉でまとめることをお勧めいたします。

試験範囲を正しく理解していないと、実際に問題を見た際に、どの単元で何を問いたいのかということが分からないためです。

2.Trailmix 【Salesforce公式】認定 Sales Cloud コンサルタント 対策

Trailmix【Salesforce公式】認定 Sales Cloud コンサルタント 対策 を行います。

全て完了させると、20~40時間は掛かるかと思いますので、時間があまり取れない方は出題範囲のウエイトが高いモジュールから行いましょう。また、『1.試験範囲の確認』で問われている内容で、自分で分からなかった(Excelにメモした)ところや、苦手なモジュールから行うこともお勧めです。

しかし、1回目の受験の際は、Trailmix 【Salesforce公式】認定 Sales Cloud コンサルタント 対策を全て完了した状態で挑んでも撃沈してしまいました。

受かった今では、なぜ落ちたのかが分かります。それは、Trailmixは、ポイント獲得やランクアップという勉強を楽しく進められる良さがある一方で、分かった気になってしまい、驚くべき早さで内容を忘れていきます。

そこで、2回目の受験の際は、各モジュールのフラッシュカード、問題と解答(解説)、リソース、Playgroundの設定内容をメモして、Excelにまとめました。

日を改めて確認すると、普通に間違える自分が居ることに気づきます。

3.サクセスナビ

試験の内容は、ユースケースを問う問題が多いですが、Trailmixだけだとユースケースを意識することができませんでした。また、分かりづらかったので、サクセスナビのSales Cloudの箇所を学習いたしました。

ここでは基本設定欄にある履歴管理や業務効率化欄にあるモバイル、分析欄にある売上予測や商談スコアなど自分の理解があいまいな箇所のみ勉強しました。

その際、考慮事項や学習ツール欄などは必ずメモをしました。

4.Certification Daysへの参加

Ceritification DaysはSalesforce社が開催している無料のウェブセミナーとなります。自分が受けるタイミングで開催されていたらラッキーです。必ず受講しましょう。

私の場合は、Sales Cloudコンサルタント試験のセミナーは開催していなかったのですが、アドミニストレーター試験は開催されていたため復習のため受講いたしました。

重要な要点のみトピックとして説明していただけるので、理解が深まり、また復習としても非常に有益です。

5. Developer Edition環境での確認

ここまで来ても、やはり復習が大切です。

試験範囲の内容確認で最初にExcelにメモをしたものを確認し、勉強しても考慮事項など含めて人に説明できない場合はもう一度復習です。

例えば、商談分割の収益分割とオーバーレイ分割の違いを人に説明することができますか?どのようなケースで使用しますか?と聞かれた際に回答を答えられるかどうかが焦点です。

私の場合は、下記項目について、単語についてのメモをしました。

  • 売上予測
  • 商談分割
  • テリトリー管理
  • Sales Engagement(High Velocity Sales)、Salesforce Inbox、Salesforce Maps、Sales Cloud Einstein など
  • 共有ルール
  • 個人取引先
  • マルチ通貨
  • 取引先階層
  • 商談商品、商品、価格表、注文を実装する際の機能

 

こちらを Developer Edition環境やTrailmixのPlaygroundで復習をします。

6. とにかくググる

ネット上に落ちているSalesforce公式が公開しているもの以外は間違っていることも多く、Trailmixやサクセスナビで確認したあとは、触って試してみるというのが王道なルートな気がします。

ただ、ここまで来たら、ネット上の誤情報にも気づけると思います。Sales Cloud試験の内容をグーグル検索やYouTubeで情報を集めていきましょう。
YouTubeで英語で『salescloud consultant』と検索するとかなり情報が出てきます。日本語だと情報が少ないですが、最後は英語で翻訳しながら学習しました。

また、数は少ないですが、日本語でもSalesforce社が公開している【Salesforce サポート】個人取引先の有効化 など良質な動画もあります。

動画を見て、私は下記のような感じでまとめています。ご参考までに。

個人取引先

  • ユースケース:個人事業主やスポーツ会員などに使用
  • 共有設定:取引先責任者を親レコードに連動 or 取引先と取引先責任者を非公開にする
  • 懸念点:有効化すると無効化できない。

オンライン試験で接続が突然切れた時の対処

12月の年末はオフサイト試験の数が少なく、中々仕事の都合が付かなかったため、オンライン試験で挑むことに決めました。

Webassessorでオンライン試験を申し込みましたら、受験スケジュール/履歴欄に『ロックダウンブラウザ』のインストールと『バイオメトリクス認証』の表示がされます。

下記注意点

  • ロックダウンブラウザはインストール後、試験開始10分前にWebassessorに表示される開始ボタン経由で起動されます。
  • バイオメトリクス認証は、周囲の明かりや眼鏡、背景などに気を付けて認証を行いましょう。バイオメトリクス認証した場所と試験を受ける場所を変えないことをおすすめいたします。

また、Google Chromeの拡張機能も全てオフにして、いざ試験開始。

順調に開始できたのですが、60問中50問ほど解き進めた所で突然画面が切り替わってしまいました。試験問題が表示されている画面ではなく、パソコンのカメラが起動して私の顔が写しだされました。

何も心当たりがなく、また周りの音など何もないところで試験に挑みましたので、一瞬パニックになってしまいました。

ただ何もせず、パソコンのモニターを見続けました。すると、3~5分ほど経った所で、このメッセージは読めるかという英語のメッセージが届きました。Yesと答え、どうやら試験を録画している試験官のパソコンと私のパソコンのネットワークが切れたというものでした。再起動してもう一度入りなおしてくれと言われ、ロックダウンブラウザを閉じ、再びWebassessor経由で起動させました。

無事、元々解いていた問題から再開することができました。これで全ての勉強や受験料が無駄になってしまうかと思うと怖かったです。合格できて本当に良かったです。

最後に

本記事では、Sales Cloudコンサルタント試験を取得するまでに実施したことを解説いたしました。

Sales Cloudコンサルタント試験は、コンサルタントとして活動する人の第一歩となる試験です。

実務で使うのはSalesforceの膨大な機能から一部の機能を使っているに過ぎません。試験対策を通じて、お客様のSalesforce環境であれば、Salesforceのこの機能で実装するのが最適解だなと判断が付くようになりました。

これからSales Cloudコンサルタント試験を受験しようとしている人の一助になれば幸いです。

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