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AWSクラウドプラクティショナー:未経験2週間の合格勉強法

目次

はじめに

私はAWSについて完全に未経験でしたが、短期間の学習でAWS認定クラウドプラクティショナー試験に合格することができました。

本記事ではその体験談をお伝えします。

記事の要点(サマリー)

【学習実績】AWS完全未経験から2週間(約20時間)で合格
【対策方法】Ping-t(Web問題集)の反復演習 + 生成AIでの深掘り学習
【理解の深掘り】類似サービスの1対1整理と模擬試験で正答率85%達成
【当日の注意点】本人確認書類の準備と試験システムの活用テクニック

著者プロフィール(学習開始時点のレベル感)

・AWS実務経験:なし(完全未経験)
・普段の業務:Salesforceを中心としたコンサルティングやSE業務(ITやクラウドの基礎用語には日常的に触れている状態)

執筆者

ITの基礎用語に馴染みがあったため「約20時間」で合格できましたが、IT自体がまったくの初学者の場合は「30〜40時間程度」の学習時間を確保しておくと、より確実に合格を目指せます。

この記事でわかること

・未経験から2週間(約20時間)で合格ラインに届く効率的な学習ロードマップ
・Ping-tと生成AIを組み合わせた「丸暗記に頼らない」実践的な勉強法
・混同しやすい類似AWSサービスを整理するコツ
・本人確認書類や試験システムの機能など、当日に焦らないための注意点

AWSクラウドプラクティショナーとは

まずは、今回受験した「AWS 認定 クラウドプラクティショナー(CLF-C02)」の概要について整理します。

試験の全体像

AWS認定資格は、基礎レベル(Foundational)、アソシエイトレベル(Associate)、プロフェッショナルレベル(Professional)、そして専門知識(Specialty)の4つのレベルに分類されています。

クラウドプラクティショナーは、その中でも最も基礎に位置づけられるエントリー資格です。

試験概要

項目詳細内容
試験名AWS 認定 クラウドプラクティショナー
英語表記AWS Certified Cloud Practitioner
試験コード・略称CLF-C02(CLF)
試験時間90分
問題数65問(選択式・複数選択式)
合格ライン1,000点満点中 700点以上(※1)
受験料16,500円(税込)(※2)
受験方法テストセンターでの受験、またはオンライン監督試験

※1. 1,000点満点中700点以上で合格となりますが、試験問題ごとに配点が異なり、採点対象外のダミー問題も含まれているため、単純な正答率70%とは異なります。そのため、学習時には安定して8割以上の正答率を目指すのが安全です。

※2. 2026年8月時点

試験範囲

試験範囲は大きく分けて以下の4分野で構成されています。

  1. クラウドの概念(約24%):クラウドの定義、AWSの利点、経済性、クラウド移行のフレームワークなど
  2. セキュリティーとコンプライアンス(約30%):責任共有モデル、アクセス管理(IAM)、セキュリティーサービスなど
  3. クラウド技術とサービス(約34%):EC2、S3、RDS、VPCなど主要サービスの機能とユースケース
  4. 請求、料金設定、サポート(約12%):見積もりツール、料金モデル、サポートプランの違いなど

出典:AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) 試験ガイド AWS公式

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/aws-certification/latest/cloud-practitioner-02/cloud-practitioner-02.html

一見すると範囲が非常に広く感じられますが、深い設計力やコマンド操作を問われることは少なく、「どのサービスがどのような課題を解決するのか」「AWSの基本原則は何か」という概要理解が中心となります。

そのため、IT初学者や非エンジニアの方であっても、適切なアプローチをとれば短期間で十分に合格を目指せる難易度です。

保有することで証明できるスキル

クラウドプラクティショナーを取得することで、以下のような知識とスキルを客観的に証明することができます。

  • AWSの価値提案の理解:オンプレミスとクラウドの違い、コストメリットや従量課金の仕組みを正しく説明できる。
  • 主要サービスの名称と用途の把握:計算(Compute)、ストレージ(Storage)、データベース(Database)、ネットワーク(Networking)などの主要サービスが何を目的とするものかを理解している。
  • AWSのセキュリティーモデルの理解:AWS側とユーザー側のどちらがセキュリティーに責任を持つか(責任共有モデル)を正しく判断できる。
  • 共通言語でのコミュニケーション力:エンジニアや顧客との会話において、AWSの基礎用語を用いたスムーズなやり取りができる。

試験対策方法

ここからは、実際に取り組んだ具体的な勉強法とスケジュールについて解説します。

今回の対策では、平日の隙間時間を活用し 1日2時間×10日間=合計20時間程度で対策を行いました。

1日約2時間の内訳:

  • 通勤時間の隙間時間(約1時間):スマートフォンでの問題演習
  • 業務時間内に確保した学習枠(1時間):基礎知識の学習、まとめ作業、AIでの深掘り学習

完全未経験から短期間で合格ラインに達するために意識した「4つのステップ」をご紹介します。

学習のロードマップ

STEP
AWSにおける基礎概念の把握

STEP
Ping-tを活用した反復学習(演習問題)

STEP
理解の深掘り(似ているサービスの切り分けなど)

STEP
Ping-tでの模擬試験

1. 基礎概念の把握

私は知識ゼロの状態でいきなり学習を進めても頭の中で整理がつきませんでした。

そこで、まずはAWSの設計思想や全体像を示す「フレームワーク」の学習からスタートしました。

押さえておくべき最重要な概念は以下の2つです。

(1) AWS Well-Architected フレームワーク「6つの柱」

AWS上でシステムを構築・運用する際の「最善の設計概念」を整理したものです。

試験でも「この原則に当てはまるものはどれか」といった形式で頻出します。

  • 運用上の優秀性(Operational Excellence):運用の自動化、日常的な改善、変更の小規模かつ頻繁な実施
  • セキュリティー(Security):データ保護、アクセス制御、すべてのレイヤーでのセキュリティー適用
  • 信頼性(Reliability):障害からの自動回復、分散配置による可用性向上、水平スケーリング
  • パフォーマンス効率(Performance Efficiency):リソースの最適化、最新技術の活用、グローバル展開
  • コストの最適化(Cost Optimization):無駄なリソースの排除、適切な料金モデルの選択、消費モデルの採用
  • 持続可能性(Sustainability):環境負荷の軽減、エネルギー効率の向上、長期的な影響の最小化

参考:AWS Well-Architected フレームワークの 6 つの柱 AWS公式

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/framework/the-pillars-of-the-framework.html

(2) AWS CAF(クラウド活用フレームワーク)

企業がクラウド導入を成功させるための組織的なガイドラインです。「ビジネス」「人々」「ガバナンス」「プラットフォーム」「セキュリティー」「オペレーション」という6つの観点(Perspective)で構成されており、技術面だけでなくビジネス的な視点も記載されています。

参考:AWS クラウド導入フレームワーク AWS公式

https://aws.amazon.com/jp/cloud-adoption-framework

最初にこれらの全体像を把握したことで、「なぜこのサービスが存在するのか」「なぜこの設定が必要なのか」という背景が理解できるようになり、その後の学習スピードが向上しました。

2. Ping-tを活用した実践的な問題演習

基礎概念を把握した後は、すぐに問題演習に移りました。教材としては、「Ping-t」を活用しました。

Ping-tを選んだ理由とメリット

  • 問題数が豊富かつ無料で使用可能:クラウドプラクティショナー領域の問題数が非常に充実しており、無料でコストをかけずに大量のアウトプットができる。
  • 解説が手厚く丁寧:単に正解を示すだけでなく、「なぜその選択肢が正しいのか」「他の選択肢のサービスはどのような機能を持つか」まで解説されている。
  • スマートフォンで手軽に学習可能:通勤電車の中やちょっとした空き時間でも、1問単位でサクサク問題を解き進めることができる。

会員登録をすれば、無料でAWSクラウドプラクティショナーの演習問題・模擬試験を実施できるのでおすすめです。

Ping-t 会員登録URL:https://mondai.ping-t.com/g

具体的な進め方

私は「教科書を熟読してから問題を解く」のではなく、「問題を解きながら、解説を教科書代わりに読んで学ぶ」というインプット・アウトプット同時並行のスタイルをとりました。最初はまったく分からない問題ばかりですが、間違えた問題の解説をじっくり読み込むことで、実践的な知識が身につきます。

最初に演習問題を解いた段階では、正答率が低く焦りを感じましたが、Ping-tは1問ごとに手厚い解説がついているため、「間違えては解説を読み込む」を繰り返すうちに、少しずつ正答率が上がっていく実感を得ることができました。

3. 理解の深掘り(似ているサービスの切り分けなど)

(1) Excelを使った「1対1」の整理

演習問題を解き進めると、大量に出てくる「似たような名前のAWSサービス」の区別に直面します。たとえば、セキュリティー関連だけでも「AWS WAF」「AWS Shield」「Amazon GuardDuty」「Amazon Inspector」など多数存在します。

Excelシートを作成し、「サービス名」「分類」「1対1の機能概要」「見分けるためのキーワード」を1対1でシンプルにまとめることで、各サービスの問題の正答率が向上しました。

整理の際の最大のコツは、「略称(WAFなど)だけでなく、必ず正式名称(Web Application Firewall)も覚えること」です。英語の正式名称を確認すると、「Web」「Application」「Firewall」という単語が含まれているため、「あ、Webアプリケーション層を守る壁(ファイアウォール)だな」と、機能が連想できるようになります。

サービス名分類1対1の機能概要見分けキーワード
AWS WAF
(AWS Web Application Firewall)
Web アプリケーション
ファイアウォール
Webアプリケーションへの攻撃(SQLインジェクションなど)を防ぐWebトラフィック、7層、ルール設定
AWS ShieldDDoS 保護サービスDDoS攻撃からシステムやWebサイトを自動防御するDDoS、大量トラフィック、自動防御
Amazon GuardDuty脅威検出(IDS/IPS・機械学習)機械学習で悪意のあるアクティビティや不正アクセスを検知する脅威検出、ログ解析、機械学習
Amazon Inspector脆弱性診断
(セキュリティ評価)
EC2やコンテナイメージなどの脆弱性を自動評価する脆弱性診断、ソフトウェア監査

(2) 生成AIを活用した深掘り学習

解説を読んでもイメージが湧きにくい複雑な概念や、何度解いても間違えてしまう弱点分野については、生成AI(ChatGPTやGeminiなど)を家庭教師代わりに活用しました。

AI活用のプロンプト例: 
「AWSの『Amazon ECS』と『Amazon EKS』の違いがよく分かりません。IT初学者にも分かるように、日常生活の例え話を使って、それぞれの特徴と違いを比較表つきで教えてください。」

このように質問すると、難解な専門用語を使わずに噛み砕いて説明してくれます。何度も間違えてしまう問題は、AIに「なぜこの選択肢が間違いなのか」まで問いかけることで、丸暗記ではない根本的な理解へと昇華させることができました。

4. Ping-tでの模擬試験

各サービスの理解が深まった段階で、最終仕上げとしてPing-tの模擬演習(模擬試験)に取り組みました。

本番と同じ形式・時間感覚でランダムに出題されるため、自分の理解が浅い分野や、混同しやすい領域をあぶり出すのに最適です。

模擬演習は最終的に2周実施しました。1周目で間違えた問題や自信のなかった問題にはマークをつけて復習し、2周目を行うことで、最終的に85%程度の正答率を取れるレベルになりました。本番試験の合格ラインは70%以上のため、模擬試験で85%前後を安定して取れるようになっていれば、余裕を持って合格を目指せると思います。

試験当日において気を付けるべき点・テクニック

試験対策を万全にしていても、当日の手配や試験システムの操作で焦ってしまうと本来の実力が発揮できません。

実際にテストセンターで受験して分かった当日の注意点とテクニックをお伝えします。

※なお、本人確認書類の規定や試験当日の各種ルールは変更される場合があります。
以下の内容は筆者が日本国内のテストセンターで受験した2026年8月時点の情報です。
実際に受験される際は、必ず事前案内メールやピアソンVUE公式ページの最新規定をご確認ください。

1. 本人確認書類の準備

テストセンターで受験する場合、最も気を付けなければならないのが「本人確認書類(身分証明書)」の不備です。忘れてしまったり、組み合わせが間違っていたりすると受験することができません。

AWS試験の配信元であるピアソンVUE(Pearson VUE)の規定では、有効期限内の本人確認書類が合計2点必要となります。

グループ対象となる書類の例主な要件
Aグループ
(政府発行・顔写真付き)
・運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード
・在留カード など
政府発行、有効期限内、顔写真付き
Bグループ
(企業・教育機関発行・顔写真付き)
・要件を満たす社員証
・要件を満たす学生証 など
企業/学校など発行、顔写真付き、プラスチックまたはラミネート加工
Cグループ
(署名付き・各種確認書など)
・クレジットカード(自署があるもの)
・健康保険証 / 資格確認書
・年金手帳 など
氏名印字・自署(サイン)があるもの
Dグループ
(上記以外の本人確認書類)
・診察券
・各種会員カードなど
発行元を問わず、上記以外の、日本国内で発行された氏名と顔写真、または氏名と署名を確認できる本人確認書類

※Dグループの書類を本人確認に使用する場合は、事前にテストセンターやピアソンVUEへ使用可能か確認しておくことをおすすめします。

出典:本人確認書類について ピアソンVUE公式

https://www.pearsonvue.com/jp/ja/test-takers/tutorial/identification-1s.html

提示可能な組み合わせのルール

提示する2点は、以下のいずれかのパターンを満たしている必要があります。

  1. Aグループから 2点(例:運転免許証 + パスポート)
  2. Aグループから 1点 + B / C / Dグループから 1点(例:運転免許証 + 社員証、運転免許証 + クレジットカード)
  3. Bグループから 1点 + Cグループから 1点(例:社員証 + 健康保険証)

2. 日本語→英語翻訳切り替え機能の活用

試験問題は英語原文から翻訳されているため、一部の日本語表現が独特で分かりづらいケースがあります。

受験画面上には「英語原文を表示する(翻訳切り替え)」機能が用意されています。問題文の日本語に違和感がある場合は英語原文に切り替えることで、問われている英単語(「Cost Effective」「Audit」「DDoS」など)がダイレクトに把握でき、意図をすんなり理解できる場面がありました。

3. 見直し(フラグ)機能の活用

AWSの試験システムには、回答に自信がない問題に印をつけておき、後からまとめて振り返ることができる「フラグ(見直し機能)」が用意されています。

試験時間は90分で65問用意されていますが、1問あたりの処理速度を考えると時間にかなりゆとりがあります。

そのため、1周目は少しでも迷った問題にフラグを立ててテンポよく最後まで解き進め、2周目でフラグを立てた問題だけに時間を使って見直すアプローチが非常に効果的です。

最後に

AWS完全未経験の状態からでも、「基礎概念を押さえる」「Ping-tで反復演習する」「似たサービスは根本的に理解する」「模擬試験で弱点を補強する」というステップで学習を進めたことで、2週間(約20時間)で無事に合格することができました。

普段Salesforceを中心にコンサルティングやSE業務を行っている立場としても、AWSのインフラ基礎知識が身についたことで、システム全体の構成やインフラ連携に関する視野が広がったと感じています。

本記事が、これからAWSクラウドプラクティショナーに挑戦される皆様の参考になれば幸いです。

サンブリッジのAWS導入・活用支援に関する詳細はこちらをご覧ください。

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