Salesforceの使い方Tips:知らないと損!Salesforceでレポート作成時に便利な「バケット」機能
日ごろ使っているツールやサービスについて、担当者が気に入っている機能や便利だと感じている点を紹介する「Salesforceの使い方Tips」シリーズ。今回は、Salesforceのレポート作成時に知っておくと便利な機能「バケット」について紹介します。Salesforcを使い始めたばかりの方やSFAやCRMに興味をお持ちの方に、今後の活用や検討の参考にしていただければと思います。
レポートの基本操作については、「Salesforceの使い方Tips:レポート機能」をご覧ください。
Salesforceには知る人ぞ知る便利機能「バケット」があります(ネットワークの”パケット”やフランスパンの”バゲット”ではありません)。日本語では「バケツ」を意味する「バケット」です。その意味からも想像できるかもしれませんが、バケットとはデータを項目ごとにグループ化したり、仕分けたりしたいときに使う機能です。
例えば、取引先の所在地別レポートを作成するとします。都道府県を軸に集計すると最大47項目のレポートができてしまい、とても見にくい状態です。
できれば関東や関西といった地域別など、もう少しまとまった単位でレポートを作ると見やすくなって良いでしょう。そんなときに使うのがバケットです。
それでは具体的な方法についてご説明します。
例)取引先企業の地域別レポートを作成する
- あらかじめ必要な項目を含めたレポートを作成しておきます(社名、所在地など)。
- レポートのカスタマイズをクリックし、編集可能な状態にします。
バケット化したい項目(ここでは都道府県)の▼をクリックし、「この項目をバケット項目にする…」を選択します。
- 以下のような画面が表示されるので、「新しいバケット」をクリックし、バケットの項目名に任意の名前(ここでは「地域」)を入力します。この値が項目のラベルになります。
- 「新しいバケット」をクリックし、任意のバケット名(ここでは「関東」)を入力します。
- 「関東」の中に含めたい都道府県を指定します。「値を検索」を選択し、値の検索窓で「東京都」と入力し検索ボタンまたはEnterを押すと、該当する値がリストアップされます。
- 移動先から「関東」を指定します。
- 同様の手順で、該当する県を関東に追加します。また、新しいバケットとして「関西」を作成し、同様に該当する都道府県を振り分けていきます。
このように、任意の値をそれぞれの項目に振り分けるところが、バケツに入れるイメージに近いのではないでしょうか。
- 今回、関東と関西以外は一つにまとめたいので、その場合は『バケット項目でない値を「その他」として表示します。』にチェックをいれます。
- 以下のように、関東・関西・その他 にまとまりました。
数値項目の場合は範囲指定が可能
バケットは、テキスト・選択・数値項目のみに適用が可能です。数値の場合は範囲指定ができます。
以下は、商談日数を半年、1年、1年以上の3グループにまとめた例です。
以下のように商談期間ごとに集計ができます。
いかがでしたでしょうか。バケットはグループ化だけでなく、項目名を変えて表示したい場合などにも使えるので、レポート作成を頻繁にする方にはお勧めの機能です。