Salesforce Summer 2016 Tokyo
顧客の時代へ The Age of the Customer

イベントレポート

Salesforce Summer 2016 Tokyo
顧客の時代へ The Age of the Customer

セールスフォース・ドットコム社の夏のイベントと言えば、“Salesforce Summer”!

今年のイベントテーマは「顧客の時代へ The Age of the Customer」として基調講演をはじめ25のブレイクアウトセッションや製品・ソリューション・パートナー企業の展示が虎ノ門ヒルズフォーラムにて行われました。

顧客の77%は企業やブランドとの繋がりがないと感じている

基調講演は株式会社セールスフォース・ドットコム代表取締役会長 兼 CEO
小出 伸一氏のお客様・パートナー企業への感謝のことばで始まりました。

講演内で小出氏は顧客と企業のギャップとして77%の顧客は企業やブランドとの繋がりがないと感じており、企業側においては分析されている顧客データはわずか1%しかなく、ここに大きなギャップが生まれていると語りました。

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これを踏まえ、Salesforceを活用して「新しいカタチで顧客とつながる」取り組みを行っている企業の事例として、不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営する株式会社ネクスト、東京海上日動火災保険株式会社、Netflix、株式会社ビームスの4社の事例が紹介されました。この4社の中からゲストスピーカーとして東京海上ホールディングス常務執行役員グループIT統括の五十嵐 芳彦氏とビームス 取締役 情報システム本部本部長 清水 伸治氏が登壇し、顧客接点を持つ上でのSalesforceの価値について語られました。

Lightningの止まらない勢いとSalesforce CPQ, Field Service Lightning

事例紹介に続いて最新の製品情報の紹介を米国Salesforce.com, inc CRMアプリケーション担当EVPのMike Rosenbaum氏が登壇、2013年のSalesforce 1にはじまるCRMのLightiningによる再構築について説明の後、10万以上の顧客、100万以上のSalesforce1ユーザー、65以上のパートナーコンポーネントなどLightningの採用のスピードの速さをアピールしました。

さらにRosenbaum氏はSales Cloudをはじめとする業界トップクラスの7つのアプリケーションが単一のプラットフォームで提供され、これらはガートナーやIDCによって業界のリーダーのポジションに定義されていることを強調しました。

続けてSalesforceのデモではお馴染みのシニアプロダクトマネージャー田崎 純一郎氏によるSales Cloudの新機能Salesforce CPQとService Cloudの新機能Field Service Lightningの紹介がありました。

salesforceCPQ

Salesforce CPQの画面

わかりやすいLightningのインターフェース上で見積を簡単に作成するSalesforce CPQのデモの中でも、商品構成の条件に応じた見積項目の選択可否や、承認フローと関連付けられる値引きの段階的に設定も可能。上長はSalesforce1で外出先でも見積の承認を行うことが可能になります。

fieldservicelightning

Field Service Lightning

Field Service Lightningはコールセンター担当者による位置情報を活用したフィールドエンジニアの割当や、想定外の作業遅延などが発生した場合に臨機応変にスケジュールを調整を柔軟に行うことができ、更にはオフラインにも対応しているのでネットワークに接続できない箇所で作業を行った後でも接続後にすぐに同期がおこなわれ状況のアップデートが行われます。

Lightning対応アプリを出展しているパートナー企業の方ともお話しましたが現在主流であるSalesforce Classicに対してLightningに切り替わるのはそう遠くはない印象を受けました。

米国に比べて低い日本のデジタルトランスフォーメーション成熟度

基調講演の最後は株式会社セールスフォース・ドットコム取締役COO川原 均氏が登壇し、デジタルトランスフォーメーション(※1)について語りました。ここでゲストスピーカーとしてアクセンチュア株式会社 代表取締役社長 江川 昌史氏が登壇し、顧客がデジタルトランスフォーメーションを行う時のSalesforceの価値は「スピード」であり、自社での利活用の成果を顧客に還元していくと述べました。

さらに川原氏はデジタルトランスフォーメーションの成熟度日米比較を紹介し、米国では50%強の企業が標準基盤化を実現するデジタルプレイヤー以上である事に対して、日本では60%強が限定的導入にとどまるデジタル探索者以下が占めると説明され、セールスフォース・ドットコムはパートナー企業とともに顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援するとまとめられました。

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午後のブレイクアウトセッションや展示エリアは多くの来場者が訪れ、改めてSaleforce Lightningへの関心の高さを伺うことができました。

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次回は2日目に開催された「Salesforce for Marketing」についてレポートします。

※1 デジタルトランスフォーメーション(DX):2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授(当時)が提唱していた概念で、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」と定義される。

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